誕生してから2000年以上経っているが、仏教やキリスト教の教えを「その考え方はもう古い」と言う人はいない。
古くからの宗教に共通するのは、忘己利他の精神
だから、神様仏様の教えに沿って経営すれば、間違った方向に進むことはない
塚越寛
伊那経営フォーラムの講師は、伊那食品工業の塚越寛会長と、元世界銀行副総裁の西水美恵子さん
お二人とも一度だけお会いしたことがあるが、言葉や表情にパワーが満ち溢れていて、普段図々しいボクでも緊張してしまう方だ。
お二人の話に共通して出てきたキーワードが「目的と手段を履き違えてはいけない」という話。
特に塚越会長の「いい会社をつくりましょう」は何度も読み返しているが、改めて「会社の目的とは何か?」という話には、ハッとさせられてしまう。
塚越会長は「売上や利益は手段」だと語り、西水さんは「経済成長は手段」だと語る。
そして、二人は共に「究極の目的は人間の幸福」だと言う。
塚越会長は一貫して「社員にとっての幸せとは何か?」を追求しながら経営してきた。
もっと言えば「どれだけ社員を幸せにしても、経営は永続的に成り立つ」という理念を貫き通してきた。
一見綺麗ごとのように聞こえるが、現在の伊那食品工業、そしてそこで働く人たちの姿を見ていたら、誰も反論できる人はいないと思う。
経費削減をして、利益を上げる企業を「いい会社」だと世間は評価しているが、伊那食品工業が目指している「いい会社」は数字上のことではない。
何しろ会長は、「社員の人件費を払うために企業経営をする」と堂々と述べているのだ。
もちろん手法だけ真似て、ただ待遇を善くするだけでは、社員さんたちを堕落させることも出てくるだろう
実際に会長も、社員さんたちに「これがあたりまえだと思うな」と厳しく説いているようだし、「物質的な豊かさは、いずれあたりまえという錯覚が起きる」とも言っている。
いい環境、いい待遇というのは、社員さんにとって優しいだけでは成り立たない。
まさに「やさしく、そしてたくましく」の両面があってこその幸せ。
目的と手段だけでなく、そこを履き違えないように、ボクも自分を律していこう!!
