今、何をおいても人を育むこと
人間力への涵養には、正しい手立てと機会
そして、求めるにふさわしい時間が必要です
ビスタワークス研究所のホームページより
ビスタワークス研究所 の大原さんは、現代に生きる侍
風貌といい、口調といい、発想力といい、坂本竜馬さんが乗り移ったように思えてしまう。
横田相談役とは、まったく違う切り口で、ネッツトヨタ南国の理念や、人財採用と教育を担当してきた立場からの考え方を、バサバサと教えてくれた。
その中から、特に響いた言葉を2つシェアしたい。
「社員の成長とは、人を幸せにできる力をつけること」
この言葉を深く考えていくと、まさにその通りとしかいいようがない、すっきりした定義だ。
新人の段階は、自分一人が一人前になるのが精一杯
それが成長していくことで、お客様との接点が増えて、自分の努力と成長でお客様を幸せにできる力がついてくる
社内でも、部下や後輩が増えれば、彼らを幸せに導く力をつけることができる。
「日本人は規則よりも、規範を重んじてきた民族、だから規範をベースに意識を高めた方がいい」
規律を言い換えるなら「罰」
規範を言い換えるなら「恥」
コンプライアンス遵守という風潮が強くなっているが、それはそれで企業として大切にしなければならないことだとは思う。
ただ今の世の中にある規律は、何か問題があると「縛りを強くすればOK」という視点で増やしている感もあるので、違和感を感じることが多い。
その点で考えると、規範で意識を高めるというのは、すごく共感できる。
昔から日本人には「みっともないから、やめとけ」と、恥ずかしいことをたしなめ合う文化があった。
女性のお行儀に対して「はしたない」というのも、規範を重んじるから出てきた言葉だろう。
ルールやマニュアルを作って守ることも大切
ただシゴトはすべて、マニュアル化できるとは限らない。
事実、僕らの会社でも、ドライバーさんたちのシゴトのスキルに関するマニュアルはあるが、お客様対応のマニュアルはない
臨機応変な対応を求めるなら、グランドルールを作ったうえで、何を優先するかという規範のほうが、お客様に寄り添う対応ができるからだ。
淡々とお坊様の説法のように、ジワジワしみる横田相談役のお話
情熱的に大和魂を語り、熱く震えてくる大原社長のお話
対照的なお二人だが、この組み合わせだからこそ、企業としての成長があったのだと思う。
改めていい会社には、いいNo.2がいるものだと実感した一日になった。