教えることは教わることと同じです。
教わり、教え、また教わる
この繰り返しで、学んだ内容は、深く深く自分の中に入っていきます。
二条 彪
「落ちこぼれ」の反対に、「噴きこぼれ」という表現がある。
授業の進め方を、平均点中心にするため、元々レベルの足りない子たちが、学校の授業内容だけでは物足りないと感じることらしい。
それを逆手に取ったある学習塾では、わざと習熟度を無視したクラス編成にして、「できる子」が「できない子」を教えるシステムを取り入れた。
すると、「できる子」も「できない子」も、両方成績が上昇したという。
この二条先生 の言葉のとおり、教えることで自分が学びを深めたからだと思う。
本当は僕らの会社でも、スタッフ同士が教え合い学び合う機会を増やしたいが、ボクの行動力が足りないため、なかなか実践に至っていないのが現状です。
でも、座学の勉強会はともかく、必ず「教えることで教わる」機会は、年に数回訪れます。
一つは新人が入社してきた時。
面接をして、内定を告知したあとに、リーダーたちとミーティングをします。
新人の履歴書を見せながら、経歴、人間性、クセ等々、ボクが感じたことをシェアして、今いるメンバーの中で、誰が教育担当にふさわしいかを相談します。
大抵は中堅のドライバーに任せる形になるけど、当然リーダーたちがサポートをして、新人のやる気や能力を見極めつつ、徐々に馴らしていく。
他の企業では当たり前のことかもしれないけど、今までは特に「誰が何について教える」という取り決めもなく、リーダーたちが気づいたら教える程度の教え方でした。
まだまだ教育システムは不完全だと思いますが、以前に比べて、定着率は安定してきました。
もうひとつの効果としては、さっきの話じゃないけど、中堅のスタッフさんたちの成長。
教える立場を体験して、丁寧な言葉遣いや、自立して動くことへの意識が強くなっているように感じます。
誰でも最初から、上手に教えることはできません。
でも教えることを繰り返すことで、教え上手になり、教わり上手になれるはず。
独学で知識を熟成させるよりも、教え、教わるを繰り返したほうが、深く賢くなれそうですぜ!!