今年の正月休みほど、外出時間が少なかったのは珍しいですね。

初詣に近所の神社に行ったのと、ショッピングセンターに買い物に行ったくらい。

あとは長男が、塾の正月特別講座に通ったので、その送迎くらいかな?

お袋に怒られそうなくらいに、ずっとテレビでDVDを観ていましたね


先生 その995


年末に撮りだめした番組も面白かったけど、正月早々にAmazoneから届いたDVDにハマりました。

ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”(完全生産限定盤)(1B.../浜田省吾
¥12,600
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昨年、もとい2011年に行われたアリーナツアーのDVDとライブCD3枚組
改めて、観に行けなかったことが悔やまれるシーン満載のライブ映像でしたねぇ

ちなみにこのツアーは、震災前から準備を進めてきたのですが、全編のコンセプトになっているのが、2010年に出したメッセージソングのベスト盤でした。

The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend/浜田省吾
¥3,059
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ほとんどが、社会的なメッセージ性の強い曲であり、聞いていてドキッとするフレーズが多いのです。

♪飽食の北を支えてる 飢えた南の痩せた土地 
払うべき代償は高く いつか A New Style War
(A NEW STYLE WAR)

♪売れるものなら どんなものでも売る それを支える欲望♪
(僕と彼女の週末に)
浜田さんの書くプロテストソングの詞は、ストレートな批判の言葉ではなく、日常の中で感じる矛盾に対する憤りが多いので、リアルに背筋が寒くなったり、胸が痛くなります。

例えば、ファンじゃなくても知っているだろう、コンサートの定番「J・BOY」
このアルバムが世に出た1986年は、まさにバブル経済が成長していった時代でした。
でも、この詞の主人公は、全然楽しそうじゃないし、こんな辛い詞も出てきます。

♪果てしなく続く生存競争 走りつかれ
家庭も仕事も投げ出し 逝ったあいつ♪

ライブ映像の中で、「J・BOY」のイントロをバックに、浜田さんが当時を振り返るMCをしてくれました。

「Japan as a NO.1と称され、世界一の経済大国になったけど、日本人の持っていた大事な心が失われていくような感じがしました」

曲は躍動感あふれるロックなのに、改めてこの歌詞のメッセージの重さに涙が出そうになります。

涙が出そうになった曲の一つに、1988年のアルバムに入っていた「Rising Sun」という曲があります。

当時はそれほど気に留めていなかったのですが、改めて聴きなおしたら、まさにこの国難に立ち向かうすべての日本人へのメッセージに聞こえてきました。

♪飢えを枕に 敗北をバネに 風向きを道しるべに 駆け抜けてきた
過ぎ去った昔のことと 子供たちに何一つ伝えずに この国 何を学んできたのだろう♪

この詞もまた、戦後の日本の復興とひきかえに、失ったモノに対する鎮魂歌に聴こえます。

静かな言葉で、痛烈に社会へのメッセージを歌い続ける姿は、いくつになってもカッコいい!!

昨年の暮れに還暦を迎えた浜田さん

また次のライブに行ける日を、楽しみにしています!!