出張を除いて、何かを目的にした一人旅、しばらく行ってないですね。
今年は長男が高校受験を控えているので、二男と三人で男旅がしたかったけど、色々あってどうも行けそうにありません。
まぁ、夏休みじゃなくても、どこかで男旅をしておきたいですね。
先生 その875
僕らが大学生の時は、卒業旅行っていう名目で、みんな仲間と海外に遊びに行くのがブームでした。
時期的には2月、3月になるので、ハワイやオーストラリアが人気でしたね。
この時期のヨーロッパや韓国、中国は寒そうですから
(すみません、いきなり季節はずれな話です)
ただ、ボクには「こいつと一緒に行きたい」と思える友達も彼女もいなくて、卒業旅行に大きな意味を見いだせずにいたのです。
ところが3月に入ってから、「どうせなら学生時代にしか出来そうもない旅をしよう」と、ふと思い立って卒業旅行に行くことを決めました。
行き先は、大好きな街・京都。
といっても、中学生の修学旅行で行ったことしかありません
高速バスとホテルの予約だけして、なけなしのお金を持っての気ままな旅でした。
前情報もまったくなかったけど、修学旅行では行くことのなかった場所を、ガシガシ訪ね歩きました。
例えば、伏見にある寺田屋旅館
あるいは、当時工事中だった金閣寺
幕末オタクのボクにとっては、霊山歴史館もまた、たまらない場所でしたね。
バスや地下鉄のフリーパスをフル活用して、気ままに動くのは楽しかったです。
タクシーに乗るお金もないから、とにかく歩くし、ガイドブックが無いから、バスの路線図を読み間違えて、まさに「ぶらり途中下車の旅」のようでした。
ただ、旅の2日目の晩に、風邪をこじらせてしまったんです。
その時にお世話になったのが、大学三年の時に一緒にアメリカにスタディツアーに行った時の仲間で、当時京都の大学に通っていた須磨子でした。
翌朝、彼女に京都の町を案内してもらう予定だったのですが、ボクが風邪をひいていると気づくやいなや、自分のかかりつけのお医者さんに連れて行ってくれました。
夜も知り合いのお蕎麦屋さんに連れて行ってくれて、裏メニューでおかゆを作ってもらったり
これが誰も知り合いのいない土地だったらと思うと、心細くてぞっとします。
「一見さんはお断り」という文化の街といいますが、あの時の須磨子や、蕎麦屋のご夫婦のことを思うと、京都の人の懐深さが嬉しかったです。
そうだ、息子たちとの男旅も、京都に行こうかな?
幕末マニアの血筋を受け継ぐ二男と一緒に、竜馬さんのお墓詣りにでもいきたいですね。