トラックドライバーさんに、「このシゴトのどんなところが好きですか?」と聴くと

「他人に管理されず、自分で自由に動けるから」という答えが、昔は多かったです。

残念ながら、今の運送会社では、管理されずに働くことなんてありえません!!

デジタコ、ドラレコ(ドライブレコーダー)といった機器は発達しているし、会社や荷主さんの看板を背負って走ってますから、ちょっとしたことでも目立っちゃうのです。


先生 その737


そんな時代の変化に、30代、40代のドライバーさんたちは、割と素直に対応してくれました。

社長もボクも、朝令暮改で進めてきたことも多いので、そのたびに振り回されてきたドライバーさんたちには不平不満もあったとは思いますが、なんとかついてきてくれています。


逆に、キャリアが長ければ長いほど、昔から根付いている習慣を変えることは難しくなります。

つくばコンクリートサービスに転籍になった、元ミキサー車ドライバーのHさんも、そんなドライバーでした。


前の会社を含めると、ドライバー歴は30年以上。

現場への輸送は積極的だけど、構内だけでなく、自分の車の洗車もいい加減。

それでいて口の利き方が乱暴で、一方的に文句を言ってくることが多かったので、ボクが若いころは、よくぶつかりました。


「もうこの人には、何を言っても通用しない」と諦めて、「彼以外の人たちだけ、まともになってくれれば、それでOKだ」と逃げていました。

今思えば、理詰めで説得しようとしていたボクが悪いんですけどね。


そして昨年の3月から、会社組織が変わり、新会社のドライバーとして引き継がれていきました。

残念ながら、新会社の社内でも、彼の傍若無人な態度は不評を買ってしまい、雇用延長はされることなく、今月で定年退職を迎えることになったのです。


昨日、ぼくらの事務所にも、退職の挨拶に来てくれました。


「今まで長いことお世話になりました」


しっかりと頭を下げながら挨拶してくれたHさん。

やっと清々しい気持ちを添えた笑顔を見せてくれました。


時代の変化に呑まれず、最後まで自分に正直に仕事をしたHさん。

ほんとうに、お疲れさまでした。

これからは、自分の気持ちに素直になって、元気な余生を過ごして下さい!!