ボクが20代の頃に、バイト先でお世話になったシングルマザーのお姐さんがいました。

彼女から、「母親の愛」について語ってもらった話は、親孝行の意味を分かっていなかった自分にとって、強烈な気づきを与えてくれたものです。


「旦那が病気やケガをした時は『早く治ってほしいなぁ』って思ったけど、

子供が病気やケガをした時は『この苦しみを代わってあげたいなぁ』って思うのよね」


先生 その659


もう、この冒頭の言葉だけで、今日のブログは終わっていいかもしれないけど、この言葉を思い出させてくれたのが、先日の歯科ドリプラ埼玉 でした。


古市佳央 クンは、昨年のHSセミナーで出会い、その後も埼玉ドリプラや、自身の主催したオープンハートの会ドリプラ、そして日本商店会のイベント等々で出会う機会が増え、仲良くさせてもらっています。

今回は、ピアニストの藤本ゲンさんの演奏とコラボして、彼の半生を描いた「ストーリーオペラ這い上がり」を演じてくれました。


彼は16歳の春休みに、バイク事故で全身大火傷を負って生死の境をさまよい、のべ33回の手術、1000日の入院生活という壮絶な体験をされています。


やんちゃでワガママだった頃の自分が、火傷の治療でもだえ苦しみ、「もう二度と元の姿に戻れない」と聞いて、一時期は自殺まで考えてしまいました。

しかし、そこで出会った同じような病気の患者さんや、家族との関わりの中で、命の尊さに気づいて、生きていることの在り難さを感じながら、生まれ変わっていった体験談が、リアルに感じられます。


以前、観た時にはAKIRAさんの歌が入って、力強いエナジーを感じましたが、今回はそれをゲンさんが表情豊かなピアノの音色で、時に優しく、時に激しく語ってくれます。


そして、今回は古市クンの地元ということもあって、ご両親が観に来られていました。

司会のナニメンさんに促されて、お母さんが感想を語ってくれます。


「本当にワガママな子だったけど、あの事故の時は『私が代わってあげたい』と思ったものです。

今は本当に、私たちの誇りです」



「代わってあげたい」

その言葉を聞いた瞬間、我慢していた涙が止まらなくなりました。

やっぱり、母親の子供に対する愛情に勝るものなしですね(o^-')b

33回もの手術、輸血の量は「全身の血液が入れ替わるほど」だったという壮絶な体験をした息子を、お母さんや家族は、どんな思いで看護していたんだろう。