この日は、長男は部活の練習、二男、長女は、YMCAのレクレーションに参加する日だった。
ボクも急遽シゴトが入り、夕方になって、全員揃っての面会が実現した。
特に今まで末っ子で育ってきた長女にとって、「お姉ちゃんになりたい!!」という、大きな夢が叶った日。
みんな嬉しそうに、妹の誕生を祝福してくれる。
先生 その540
家族の次に、二女が誕生したことを報告しなければならない方がいる。
泰久、昌弘、恭子の名前を考えて下さった先生だ。
うちの両親から引き継いでいる貴重な人脈の一人であり、経営や家族の問題を、九星気学や陰陽五行にあてはめて、理に沿ったご指導をしてくださっている。
現在お世話になっている賀川先生の実のお父さんであり、師匠でもある。
毎回、先生にご報告するのは、生まれた日付と時間と性別だけ。
「どんな人になってほしい」という、親の願いは伝えない。
生まれた時間から鑑定をしていただき、その子が持っている宿命を生かし、僕ら家族の願いを察してくださったかのような名前を付けて下さるのだ。
月曜日の夜、先生から新しい名前の候補を告げていただいた。
「悌子(ともこ)」
ちょっと読みづらい名前だし、本人も学校に上がってから自分の名前を書くのに苦労するかもしれない。
それでも、響きが柔らかいし、「悌」という字の重厚感が、ものすごく気に入ってしまった。
先生が熟慮の上考えて下さった名前に、返事は「ありがとうございます」しかない。
「悌」
・古代中国の思想に出てくる八つの徳目の一つ
「仁・義・礼・智・忠・孝・信・悌」
・目上の人に穏やかに従う心
・兄弟姉妹の絆、結びつき
調べると、こんな様々な意味が出てくる。
「兄弟の絆を繋ぎとめる運命を持って生まれたきたお子さんだよ」
「命名」とは名前に命を吹き込むこと。
「名は体を表す」というけど、うちの子供たちを見ていると、彼らの生き方や性格は「まさに名前のとおりに育ってるなぁ」と感じることが多い。
先生に頂いた名前は、ボクにとっても、彼らにとっても、かけがえのない宝物なのだ。
市役所に行って出生届を提出し、今日から稲葉家は大人4人、子供4人、そして男4人、女4人の大家族になった。
彼女が頂いた名前に沿って、豊かな人生を歩めるよう、ボクは支え続けていく。
ボクにとって、生きていく理由を、また一つ増やすことができた。
