「いつもと同じ話です」といいつつ、鬼丸さんの話は何度聴いても、新たな気づきを感じさせてくれます。

(「お前がちゃんと聴いてないからじゃん」っていう、ツッコミは無しね)

彼の話は、同情や憐みを一切強要させずに、自分が見て聴いてきた事実を、ありのままに伝える。

そのひたむきな姿が、聴いている人たちの胸を打って、ボクのようなリピーターが増えているんでしょうね。


先生 その489


ボクが好きな鬼丸さんのエピソードの一つに、彼の話を聴いた主婦の方の話があります。


アフリカで起きている戦争、紛争の原因は何か? 

実は僕らの生活と密接な関係があります。


携帯電話やパソコンのコンデンサに使われているタンタル鉱石。

その鉱山の利権をめぐって、コンゴでは戦争が起きているのです。


でも、実際に使っているのは、兵士やその国で生活する人たちでなく、先進国の人たちです。

逆に少年兵をはじめとする、兵士たちは、みんな自分たちが「何のために戦わされているのか?」を知らないまま、与えられた武器で殺戮が続けられているのです。


その話を聴いたある主婦の方は、携帯電話を作っている電気メーカーに対して、「コンゴのレアメタルを使用しないでください」という手紙を書いて送りました。

ほとんどのメーカーからは、お礼の手紙が届き、日本のメーカーで調達しているタンタルは、カナダとオーストラリアから輸入していることが分かったのです。


しかし、彼女が手紙を書くまで、メーカーの担当者も、鬼丸さんたちテラ・ルネッサンスのメンバーも、どこで掘られたタンタルを使っているのかを知りませんでした。

そう、この主婦の方が手紙を送ったことで、みんなが問題として考えるようになったのです。


鬼丸さんは、世界で起きている問題について、こんな持論をもっています。


問題は、多くの人に「問題だ」と認識されなければ問題にならない。


まずは「知ること」が大事ですが、それを感じてどう動くのか?

「一人の微力からでも、世界を変えることはできる」ということを、この主婦の行動が教えてくれました。


というわけで、ボクは息子の通う中学校で、先生、生徒、親たちが一緒に、鬼丸さんの話を聴く機会を創るため、また来週から動き始めます。