日本の中小企業は、僕らの会社を含めてほとんどが同族会社です。

後継者になる人は、向き不向きは別にして社長の息子・娘であるケースがほとんどですが、娘婿が後継者になるケースも結構多く見るような気がします。


先生 その323


ボクは長男として生まれた自分の運命を、今では「在り難い」と感じながら生きていますが、学生のころは祖父さんやオヤジの会社を継ぐ気にはなれませんでした。

今では、自営業の家の長男として生まれ、経営のシゴトに携われる境遇に感謝していますが、もし大学を卒業してサラリーマンになっていたら・・・多分、中途半端な人生をおくっていたような気がします。


じゃ、他の後継者たちは実際どうだったんだろう?

3年ぐらい前でしょうか、二条先生の考え方が自分にも染みついてきたころ、定例勉強会に参加しました。

この時、勉強会に初参加という方が、先生に質問を投げかけました。


「ボクは去年からオヤジの会社に入ったけど、今の仕事が好きになれないしつまらないむかっ

本当は以前の仕事にやりがいを感じていたのに、無理やり連れ戻されたむかっ

なのに、オヤジに意見をしても理解しようとしてくれないので、言い争いばかりむかっ・・・」


ボクは彼の話を、「20代の頃のオレみたいだなぁ」と感じながら聴いていました。

それを受けて、二条先生は受講生にこんな質問をしました。


「この中で、最初からオヤジさんのシゴトを継ぎたいと思っていなかった人?」


参加していたほとんどのメンバーが手を挙げましたパー


「じゃ、この中でオヤジさんと言い争いをしたことが無い人?」


全員が手を挙げませんでしたあせる


「○○さん、他のみんなも同じだよニコニコ


そのあとの先生の言葉は残念ながら覚えていませんが、彼に安心感を与える先生の優しさを感じました。


彼の悩みは、ほとんどの後継者がぶつかる壁の一つだと思います。

ただ一つ言えるのは、どんな社長さんも「息子憎し」の感情で言い争いはしていないはずです。

ボクもこの話を聴いてからは「言い争いも会社の成長に必要なこと。ただし、自分の意思の伝え方は工夫が必要」と、考えるようにしています。

あの定例勉強会以来、彼の姿は見ていませんが、勇気ある質問をしてくれたことに感謝しています。