20年前の大学生の頃は、みんなお金が無いのが当たり前でした。

「ご飯にマヨネーズかけて食べた」とか、「電車賃が無くて3駅歩いた」とか、みんなで武勇伝を語りあったのも、楽しい思い出です。


先生 その274


中でも最強だったのが、ボクが1年の時に4年生だったサークルの先輩、O西さんです。

ジーンズやTシャツだけでなく、下着や靴下も基本的には洗いませんし、タバコはもらいタバコか、買ったとしてもゴールデンバット。

お金も定期も無い時には、ヒッチハイクで下校したという伝説ももっています。


そして極めつけは食事!!

当時の学食は、小ライスが30円、生卵が30円、この組み合わせが一番安い食事です。

O西さんは毎日それを食べ続けていたので、小ライスの卵かけご飯を、僕らは敬意を表して「O西ライス」と呼んでいました。


それすらも食べられなくなった時には、アパートの近くにあった某大学の農学部キャンパスから、野菜を盗んで食べたこともあったそうです。

ガスを止められていたため、公園でたき火をしながら調理(!?)していたところを、警察に職務質問されたり、盗んできたとうもろこしが家畜の飼料用だったので、とても食べられたもんじゃなかったり、失敗も多かったようです。


そんなO西さんも、初夏の頃にはスーツを着て就職活動に励み、ハチャメチャな行動とは裏腹に何社も内定を決めました。

その中の某飲料会社では、「内定者をグアムに研修旅行に連れて行ってくれる」と聴いて、O西さんは本命の会社を決めました。

そして懇親会では内定者代表として、決意のスピーチを任されるという大物ぶりを発揮し、当時の社長は、「君のような若者が入社してくれて本当に嬉しいよ」と褒められちゃいます。


しかし、O西さんはその直後に内定をアッサリと辞退してしまいます。

僕ら後輩は、みんなビックリ叫び そこまで認めてもらえた会社を蹴るなんて信じられませんむかっ

さすがに内定を辞退する意思を伝えに行く時には相当緊張したようですが、人事担当の役員は研修の時のスピーチの本気度が気に入り、「いつでも気が変わったら戻ってこい」と快諾してくれました。


要領のいい人は、ホラを吹いても嘘はつきませんから、相手にも「しょうがねぇな・・・」と納得させてしまいます。そして、潔く本気でホラを吹いた方が、相手の心に響くのかもしれません。

O西さんの内定辞退エピソードは、ボクにそれを教えてくれました。

ただ、根が正直なもので、ホラを吹くのは苦手なままですけどね・・・。もっと要領よく生きたいですあせる


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