僕らの会社の運転手さんには、新卒採用者はいません。
しかし、前職で運送会社に勤めていたという人は、実はあまりいないのです。
IT関係、営業マン、大工、職人、工場勤務、飲食関係等々、色々な職種の人たちがいます。
先生 その267
茨城の配送センターで、最年少のドライバーが穴吹クンです。
僕らの会社に入社するまでは、寿司屋やラーメン屋で働いていましたが、なぜか調理師免許は持っていません(なにやってたんだよっ
)
トラックはもちろん、マニュアル車の運転も教習所以来やっていないという状態で入社してきたのですが、この4年間まったく自責事故を起こしていない優秀な運転手です。
自責の事故とあえて付けたのは、入社して半年ぐらい経過した頃、帰宅途中に彼は交通事故に遭ってしまったのです。
交差点を横断中に、信号無視をしてきた車が横から直撃![]()
車とともに交差点わきの空き地にダイブしてしまいました![]()
すぐに救急車で近くの病院に搬送されましたが、救急外来を受けただけで即日退院し、ボクに電話をかけてきました。
事故の概況を聴いて「これは後遺症が残るかもしれない
」と不安になるボク。
翌日の仕事の合間に、容体が気になったため自宅にお見舞いに向かいました。
しかし事故の状況とは裏腹に、本人は普通に歩けるし、単なる打撲だけで済んだというから驚きです。
精神的なショックはあったと思いますが、普通に会話もできるし、煙草も吸ってます。
「いや、親が丈夫な体に生んでくれたお陰ですよ」
確かに、その通りかも・・・。
元高校球児であり、身長180cm、体重80kgというガタイの良さが、彼の命を救ったのかもしれません。
お陰でお医者さんの見立てより早く職場に復帰し、事故に遭うことなく現在に至っています。
一度、ドライバーさんたちを集めたミーティングで、みんなの前で彼に質問しました。
「穴吹はなんで事故を起こさずにやってこれたんだと思う?」
「あの事故に遭ってから、常に『・・・かもしれない』と悪い予測を立てるようにしてるんです」
事故を起こしたくて起こす人はいません。大体が過信、慢心が原因です。
「どんな時でも前向きに」というのは大事なことですが、公道を運転する時にイケイケ魂では周りの人に迷惑をかけてしまいますからね![]()
相手を思いやる気持ちを大切に、安全運転でシゴトをしてくれる彼の存在に感謝です。
ただ、残念なことに彼の今年立てた目標が、まだ叶っていません。
「彼女を作ってシゴトに気合いを」
気合いが空回りしないように、プライベートでも頑張ってほしいものです。