ボクが学生時代に経験したアルバイトは、年賀状の配達に始まり、本屋、コンビニ、ウェイター等々、ありきたりのものが多かったです。運送屋のアルバイトをしなかったのは、当時オヤジの仕事を継ぐ気がなかったからでしょうねあせる


先生 その128


僕らの会社には、配送の助手をするアルバイトさんがいます。一番長い方は、早期定年退職してから67歳の現在まで約8年勤務してくれています。

逆に一番短い人の記録は、1時間!朝一緒に積み込みをした後に、「思っていたような仕事じゃないので辞めさせて下さいむかっと言って帰ってしまいました。誰も後を追う人はいなかったようです。


アルバイトさんの中には、いわゆる「つなぎ」として務めている人もいます。

しかし、これもバカに出来ない話で、次の仕事のつなぎとしてアルバイトを始めたら、意外とうちの仕事が性にあって、正社員になってしまった人もいます。


ズミちゃんは、4年前まで僕らの会社で助手のアルバイトをしていました。

大学の法学部を卒業し、司法書士の資格を取るための勉強中ということでしたが、若くて体力があるので、他のアルバイトさんよりも重宝されるようになってきました。

当時、運転手たちも20代後半~30代前半が多く、みんなはズミちゃんを弟のように可愛がりましたし、彼も先輩に懐くのが上手でした。


しかし、彼の本来の夢は司法書士試験に合格することです。

「仕事頑張ってくれるのはありがたいけど、ちゃんと勉強する時間あるの?」と聞いても、「いやぁ・・・」とはぐらかすズミちゃんが、段々心配になってきましたあせる


1年ぐらい経ったころ、ズミちゃんが「専務、相談があるんですけど」とボクのところに来ました。

「ボクはこのままだと、居心地が良くなりすぎちゃいます。今月末で退職させてください」

突然のことでビックリしましたが、聞けば職場も仕事も楽しくて辞めるタイミングについて悩んでいたようです。

若いのに「楽な方に流されたらダメだ」と決意した芯の強さは立派です。

ボクは「今までありがとう。これから本当の夢に向かって頑張れよ」と背中を押しました。


その後、残念なことに司法書士試験には、まだ合格していませんが、面倒見のいい司法書士事務所で、書生さんをさせてもらいながら頑張っているようです。

ごくたまに遊びに来ているようですが、その顔はうちでバイトしていたころよりイキイキしているそうです。

ナニメンさんが、先日のプレセミナーの時に話してくれた言葉、きっとズミちゃんには腑に落ちているんだろうと思います。


楽しいから一生懸命働くんじゃない、一生懸命働くから楽しいんだ