二条先生はよく、「後継者の悩みは後継者にしか分からない」とおっしゃいます。この話は、つい自分のことだと思ってしまいますが、実は私の父も後継者社長なのです。ですから相談相手は、やはり後継者の仲間が多いようで・・・。


先生 その119


飯田商事運輸の飯田社長と、うちの社長が親密になったきっかけは、水海道トラック組合の青年部会です。

年齢が近いということ、二代目社長だということ。それ以外の共通点はほとんど無いのですが、なぜか二人は非常に気の合う関係です。

運送業を営むという部分では共通していますが、うちは2t車中心の現場配送が中心、飯田さんは10t車と倉庫業が中心の会社なので、仕事上のリンクもほとんどありません。

いや、むしろ畑が違うので、競争意識や利害関係が無いことで、仲良くつきあえるのかもしれません。


飯田社長とうちの社長は、お互いに都合が合うと、健康ランドに行ったり、浅草に遊びに行ったりしています。

どんな会話を楽しみ、どんな遊び方をしているのかは謎ですが、一つ言えるのは、帰ってくると難しい顔が晴れやかになってくるということです晴れ

これは、うちの社長だけではありません。飯田社長の息子さんたちに聞くと、やはり同じだと言います。


そして飯田社長は、ボクのことも可愛がってくれます。

息子さんたちを訪ねる目的で会社に行くと、社長が出迎えてくれることがありますが、常に対等の目線で話相手をしてくださいます。

そして必ず2つのお礼を言って下さるのです。


「うちのせがれ達のことを、面倒見てくれてありがとう」


「オヤジさん(うちの社長)が一緒に遊んでくれるお陰で、オレも元気で仕事出来るよ。お袋さんによろしく言っといてくれ」


最近では、余所の社長さんたちにも対等な目線でお付き合いしていただけるようになりましたが、飯田社長はボクが20代の頃から、この態度を崩しません。

本当にありがたいことです。


経営者という仕事は、一人で問題を解決しなければならないことが多く、孤独になりがちです。

もちろん、そんな孤独に打ち勝つ強い精神力も必要ですが、支え合える仲間がいればこその話です。

60代になる二人ですが、きっとこの友情は一生続くことでしょう。正直言ってうらやましく思います。

ボクも、孤独にならないように、そして孤独な仲間を作らないように、この二人のような支え合える仲間を作っていきたいと思います。