昨晩は、ボクが役員をしていた小学校の「PTA同窓会」でした。平成16年から今年度までの役員さんや先生方が多数集まり、思い出話に華を咲かせました。


先生 その38


ボクは4年前(18年度)からPTA役員になりました。最初の年は副会長、同期デビュー(!?)は5人いましたが、中でも親しくなったのが篠チャンというお母さんでした。

一つ年下の篠チャンは、男っぽくて、正義感が強く、面倒見のいい姉ゴ肌なお母ちゃんです。初対面の時から馴れ馴れしく、サバサバとしていたので、早い段階で意気投合出来た仲間です。


ボクが会長を引き受けた年は、校長・教頭が転出しただけでなく、会長のボクも新人、18人の本部役員のうち13人が未経験者という状態の総入れ替えの年でした。篠チャンは、副会長として一緒に残ってくれた貴重な同士でした。

ボクも彼女も、一年PTAは経験していても「先輩たちの言うことだけやってればいいや」という消極的な姿勢のままでしたから、自分たちの立ち位置すら手探りの状態です。

でも、PTAの恐ろしいところは、こっちが「素人」だと居直っても、クレーマーの保護者には通用しないのですあせる覚悟を決めて自立するしかありません。


先輩たちに頼り切って、イケイケな意見ばかり吐いていた僕らは、謙虚になることを決めました。

「人のせいにしない」

「新しい役員さんに、PTAと先生を好きになってもらうために努力する」

そんな目標を立てて、ボクと篠チャンを中心に19年度PTA本部がスタートしました。


案の定、1年目は試行錯誤と失敗を何度か経験しました。惰性で参加する名ばかりの新役員さんもいました。正義感と責任感の強い篠チャンは、悔し泣きしたこともあったと思います。


「大丈夫、分かってくれる人もいるんだから、まずその人たちを信じよう」

何度もそんな言葉で、お互いを励ましあってきました。

有難いことに、批判やクレームは徐々に無くなっていきました。

「やってみてすごく楽しい」「やってよかった」と感じてくれる役員も増えてきました。

そんな前向きなメンバーを中心に、新人9人を交えた2年目は、最高に充実した1年を過ごすことができました。


そして昨夜の同窓会で、当時転出された教頭先生(現在は他校の校長先生)から

「あなたたちは、本当に名バッテリーだったのね」

と言われたことが、何よりものご褒美に感じられました。


支え合える仲間がいなかったら、ボクは自滅していたかもしれません。

共通の認識を持てて、危機に立ち向かうことができたから、無理な対峙も避けられたし、共感する仲間を引き寄せられたのだと思います。

ボクを陰で支えてくれた、篠チャンに改めて感謝できた、楽しい同窓会になりました。