実はこの連休中、体調を崩していたので、ほとんど外出せずに本を読む時間がタップリありました。ありがたいことです。それだけ、気づきも多かったです。


先生 その25


まず最初に手をつけた1冊は、発売から1ヶ月以内に第4版まで出ているこちら

一歩を越える勇気/栗城史多
 
¥1,365
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今日(1/11)現在でも、Amazoneではまだ「お取り寄せ中」な状態です。すごい人気ですね!

栗城史多 さんの名前は、一昨年の暮れからチョコチョコ耳にしていました。実際に初めてお話を聴かせてもらったのは、去年の11月に「サンマーク出版」さんが主宰したイベント「生き方見本市」 の時です。


はっきり言って、彼のやろうとしている冒険は無茶苦茶です。限界を作らずに、生と死の狭間に立つギリギリの冒険です。


デスゾーンと呼ばれる標高8000メートル級の山に、単独で酸素ボンベを使わずに登り、インターネットを通じて世界中に生中継する!自分の体重と同等の荷物も一人で運び、自分の動画を撮影するために、落ちたら絶対に助からないクレバスを何度も渡る・・・。


しかも、その体験談を「友達とグアムに行って、現チャリ乗っててコケた」くらいのノリで、淡々と語るのです。彼の続けている冒険と、普段の姿には、信じられないくらいのギャップがあります。


「この人が本当にエベレストに挑んできた人なんだろうかえっ?」

生き方見本市での栗城さんの話を聴いたときの、ボクの率直な感想です。


でも逆にその力の抜け具合が、なんとも言えず愛おしくなるのでしょうね。沢山の人に支えられながら、常に限界を超える挑戦を続けています。

今回の著書には、栗城さんが冒険を続け、ネットで配信するのかという理由も語られています。


生きることは、冒険である。

挑戦しても、後悔しても、挑戦しないで後悔しても、必ずリスクがある。

僕は「冒険を共有」することによって、誰かの一歩踏み出す勇気になりたいのだ。


自分の為だけでない冒険だから、栗城さんは限界を作らないことに挑戦し続けられるのでしょうね。もう一つ、素敵なエピソードを紹介したいと思います。


一歩が出ないほどつらいとき、「ありがとう」を口にすることによって一歩がでる。

逆に、山に対して「ちくしょう」とか「負けないぞ」というような気持ちを持ってしまうと、力は出ない。山に対峙してはいけないのである。


この話は、登山の世界に限らず、どんな社会でも通ずる話だと思います。何かに行き詰った時、自然に逆らわない解決が一番いいのかもしれません。


NHKの特番で一気に有名人になってしまった栗城さん。今年はどこかで、ご挨拶ができる日を迎えられたらと願っています。