「欲望という名の電車」

を読みました😊✨


戦後間も無くブロードウェイで上映された、
アメリカの有名な戯曲です。


最近、沢尻エリカさんが主演で
舞台化されていたことがきっかけで、
読んでみました。


舞台は観ていませんが、

セリフがほとんどなので、

とても読みやすかったです。



時代設定は、第二次世界大戦後くらいでしょう。


時代背景は、現代と少し異なります。



ブランチという主人公がいて、

27歳の、

現代では若いけれど、

当時では「もう若くない」とされる女性。


そんな彼女は、

未亡人で、
お金も無くなって、
若さも無くなって、

頼れる人もいなくなってしまった。


そんな絶望的(?)な

彼女が、

僅かな希望とともに、

「欲望という名の電車」に乗って、


妹夫妻の街、
ニューオーリンズを訪れるというストーリーです。

新幹線後ろ新幹線真ん中新幹線後ろ新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線前クローバー


読んでみて、

ブランチの悲観的で
妄想的思想に

そんなことないよ、大丈夫だよ😢


と、気の毒な気持ちになりながらも、


彼女の台詞は

どことなく
説得力があって、


私にとっては、最も面白い点でした。


絶望の淵に生きる彼女
だから見える、
真実なのかな…?


以下では、
彼女の台詞の中で、

印象的だった箇所を抜粋しています。


また、私のセリフに対する印象も付けています笑い泣き




まずは、「年齢と共に感じる、独り身の苦難」


“わたしは強い女にはなれなかったの、自立した女には。そういう弱い人間は、人間の好意にすがって生きていくしかないのよ。そのためにはまず、人を惹きつけなければ。ちょっとした一時的な魔法を使うの、ただ、一夜の雨風をしのぐために! “

“誰も、見てもくれないわ、男たちは誰もその存在すら認めてくれない、寝る相手じゃなければね。でも、誰かの庇護を求めるんだったら、存在を認めてもらわなきゃ始まらないの。だから、弱い人間はどうしたってほのかに輝いていなければならないのよ。ちょうど裸電球に色提灯をかぶせたように…でも、怖いわ、怖くてたまらない。こんな手が、いつまで通用するか分からない。 ほのかに輝いているだけじゃ駄目。同時に魅力もないと。なのにわたし、わたしはもう、色あせていく一方なの!”


続いて、「現実からの逃避、

妄想に傾倒する様子」


“わたしが好きなのはね、魔法よ!そう、魔法!わたしはみんなに魔法をかけるの。いろんなものを別の姿にしてみせる。真実を告げようなんて思わない。真実であるべきものを伝えるの。それが罪だって言うの?そんなことあるもんですか! “


  

これも良かった、

「極めて現実的な人々の人生を拒否し、

崇高なものを是とする」


​“そりゃあ、人間は神様そっくりに作られたわけじゃないかもしれないけど、でもね、ステラ、それから少しは進歩してるのよ!美術とか 詩とか音楽とか。そういう新しい光がこの世に生み出されてきたの! ある種の人間の中に、ある種のやさしい感情が芽生えて、進歩は始まったの!わたしたちはそれを育てていかなきゃ!しっかり握り締めて、それを旗印にして、暗い足元を照らしながら前へ前へと進んでいくの・・・・・・ だから、けだものたちのところへ引き返すなんてだめよ、絶対だめ!”




ブランチの伝えたいことが、


何となく見えてきそうな気がしませんか。



けど、彼女だけが決して例外でなく、


私も幻想的な考えをする

  

というか、


現実を見ないで


綺麗な世界に閉じこもる性格なので、



行き過ぎは良くない、

と思いました。



自分への戒め笑い泣き



とはいえ、このブランチの切実な思いは、


男性より女性の方が共感できる気がします。



是非読んでみてください。

新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線真ん中新幹線後ろ新幹線前



引用元:

欲望という名の電車
慧文社,東京
テネシー・ウィリアムズ/著、小田島 恒志/訳
原タイトル:A streetcar named desire