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Riwonハートのブログ♪

ここでは、ここだけの誰にも教えてないことや
本音をぶちかましちゃうよ♪
本当の自分を引き出すのがちょっと難しいけど
なるべくマメに更新する気なんで、宜しくね(*´∀`*)ノ

これは、とても不思議なお話──…。

僕は、いつも近道をして家に帰っていた。

今日もいつもと変わらない
道を歩いていたのだが、違和感に気づき
僕は足を止めた。

ビルとビルの間には
人一人が余裕で入れそうな程の幅があった。

ビルの間には底知れず”闇“が満ちていた。

しかし、今目にしているのは
”闇“でわなく”真っ白な階段“が
僕の目に映っている。

…そう言えば、誰かが言っていた。



…──午後4時44分、ビルの間には
真っ白な階段が現れると──…



今の時刻、午後4時44分ジャスト。

ただの噂だと思っていたが…
本当に現れた今、信じない訳にはいかない。

ならば、もう一つの方も
試す価値はあるだろうか……?

僕は意を決して
ゆっくりと真っ白な階段へと歩き出した。

カツ─ンッ カツ─ンッと
白い階段をのぼるにつれて足音が響く。

もう、何分のぼっただろうか。

幾らのぼっても、頂点に辿り着かない。

一瞬、後ろを振り返ろうと思ったが
階段が本当に現れたのならこの先の聞いた
話も真実かもしれないからだ。



…──その階段をのぼってしまったら
絶対に後ろを振り向かないこと──…

…──振り向いたら最後元の場所には帰れず
永遠に出られなくなると──…



僕は何をやっているのだろう。

そんなリスクがあるのに
僕は階段をのぼってしまった。

だが、それでも知りたいことがあった。

僕はのぼり続けた。

そして、やっとの思いで僕は辿り着いた。

頂点に着いた僕は周りを見渡した。

真っ白で何もない……そう思っていたら
一人の少女の姿が見えた。

僕は、目を疑った。

そんな筈はないと思っていた。

しかし、現に”彼女“は僕の目の前にいる。

僕は彼女の方へと走り出した。

そして、それを見ている彼女は
嬉しそうなでもどことなく苦い顔でいた。

僕は彼女を強く抱きしめた。

……ああ、本当に彼女だ。

僕は小さく掠れそうな声で
彼女に「ずっと会いたかった」と伝えた。

彼女も、僕の背中に腕を回しくれて
「私も、ずっと会いたかった」と
言って抱きしめた返してくれた。

僕はまた、彼女をギュッと抱きしめた。

そして彼女も僕にギュッとする。

僕達は、しばらく同じことを繰り返して
それがなんだか可笑しくて…
僕達は顔をあわせて、静かに笑った。

だが、そんな幸せな時は
一瞬で終わりを告げてしまおうとしていた。

彼女は、僕に帰れと悲しい顔で言ってきた。

僕はなんの事か分からなかった。

……分かりたくなかった。

「今なら、元の世界に戻れるから」

「僕は君だけでいい、戻りたくない」

彼女はまた、悲しそうな顔で僕を見た。

なぜ、そんな悲しそうにするの?
僕はただ、君が居てくれたら
それ以外何もいらないのに…。

「私は、もう死んだんだよ?」

彼女に、僕はそんな事を
言わしたかった訳じゃない。

だけど、彼女が亡くなってから
僕は自分の未来も生きる意味も全て
何もかも分からなくなった。

だから、僕は彼女がいないと
駄目なんだと改めて思った。

「…あの噂が本当に正しいのなら、君は僕をそっちに連れて行ってくれるんだろう?」

彼女は気まずそうに目を逸らした。



…──頂点で愛しい人に会えたら
愛しい人と永遠に一緒にいられると──…



「…私は、あなたを連れて行きたくない」

「どうして?
君は僕と一緒に居たくないのか」

「分からない?
私があなたを愛しているからよ」

彼女はそう言って、涙をポロポロと零した。

僕は彼女の涙に驚いた。

彼女も、僕と同じ考えだと思っていたから。

だけどもし、僕が死んで
彼女が僕に会いに来たとしたら
僕も……彼女のように
元の場所に戻そうとするだろう。

僕は、なんて馬鹿なことをしたんだろうっ!

少し考えれば、こんなこと…
分かった筈なのに……。

「僕は、間違っていたのか…」

「自分を責めないで?
私は、会えて嬉しかったんだから」

彼女は、僕の頬を撫でてから
また優しく抱きしめてくれた。

僕も、彼女を優しくだけど
存在を噛み締めるように強く抱きしめた。

「…君を愛している」

「私もよ……愛しているわ」

二人は涙を流しながら
お互いを感じて強く抱きしめあった───…


そして、僕は気がついたら
自分の部屋で眠っていた。

あのことが夢かどうかは……
分からないけど。

だけど確かに感じた、彼女の温もり。

僕はもう、前を向いて歩いて行ける。

彼女の分まで、僕は生きていく。

未来のことは……まだ分からないけど
でも、もう大丈夫だから。


だから、僕のことはもう
心配いらないよ。


             ─終わり─