いろいろ本でも読んで現実逃避しようかと
不定期に図書館で 適当に借りてきて
あっ、これは失敗だなぁとか これは当たりだ!とか
思いながら読んでいるのですが
久々に迫り来るものがあったので紹介します


「恍惚の人」有吉佐和子
認知症になった舅の介護を通して「老いる」ことをテーマにした小説
出版当時の1972年には「認知症」なんて言葉はなく
ましてや痴呆という言葉すら一般的でないような時代

「華岡青洲の妻」などで知った作家で、なんだかすごいなぁと感じつつ
これはちょっと嫌かもと避けていたのですが
読んでみたら一気に終わっていました

あちこち感じることはあるのですが
暇つぶしに読む勢いじゃないと読めないかもしれません
それから35年が経って 世の中どう変わったのか変わっていないのか
どうしたものか
でも読んだ後、ひどい悲壮感は感じませんでした


私が手に取るのは たいがいどこかで聞いたような
比較的有名な作品か、一度気に入った作家の作品が多いです
有名なのはやはり社会の関心を引く強さがあると思いました