全国森林組合連合会が運営している森林環境教育ネットワークというネットワークがあります
そこでメールマガジンを発行しておられるのですが、
京都の薪く炭くKYOTOの方から紹介頂いて3月1日発行のメルマガに短い記事を書かせて頂きました
どうもありがとうございます。
過去のメルマガも全てWebで公開されていますので、興味を持たれた方はぜひどうぞ!

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6.森林環境教育リレートーク(第5話)

「木に登ってはじめて気づいたこと」

 「森の恵み」って、街中でさえいろいろあるやん!っていう前回のお話、私は
“Tree-ing ツリーイング”という木登りの一つを楽しむようになって気になって
しょうがなくなりました。

 元々生態学を学んでいた私は、地上40メートルから70メートルもの樹高を持
つボルネオ熱帯雨林で、盛り上がっていた林冠生物学の魅力を聞き知り、感化
されていました。その後特別のロープなどを使って安全に高い木の上まで登る
遊びやスポーツがあると知り、講習会で学んで、身近な森の木に登りました。

 なにより感じたのは木の丈夫さ、大きさです。もちろんロープをかける場所は、
絶対大丈夫と判断出来る太くて健康なところなのですが、それでも実際に登っ
てみると、あぁこの幹と枝が自分を支えてくれてる、すごい!って実感できます。
木はたくましくって大きい、比べたら自分はちっちゃいなぁって。

 そして、熱帯雨林ほどは高くないとはいえ、地上10メートル以上もの樹上では、
あぁ木ってすごく高いんだ!って体で実感します。見てるだけの高い木から、
同じ目線でそこにいられる高い木へ。私が感じる森の世界が大きく広がり、
ずっとずっと豊かで魅力的に感じられました。

 いつも新しい発見があって、木々はたくさんの生き物を育んでいるんだって
気持ちにもなりました。枯れ枝や木の又に、蟻の巣やミミズ、ヤスデなんかを見
つけてびっくりです。あぁここは「土壌」なんだ!根っこだけじゃなくて地上にすら
豊かな「土壌」を抱えているんだ!なんてことが毎回なのです。

 ビルの谷間にも狭い道路にさえ、私たち人間は手間とお金をかけてなんとか
木を植えてます。なんだかんだ文句はあっても、人間はたいがい木が大好きな
んだって気がするのです。好きだから側にいてほしい、側にいたいって感じるん
だと思うんです。

 心から「木を好きって気持ち」を思い出すこと、これを忘れちゃいけないと、
強く思います。

ツリーマスタークライミングアカデミー Y・M → 私の好きな木フォーラム S・M
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締切遅れてすみません…