実際に見ることも、やってみることも出来ないけど、ツリーイングの面白さを分かってもらいたい。難しいけど、出来るといいなと思って今回やってみることにしました。
まずはツリーイングの風景を写真で見て頂き、植物園中央の大きな榎のところに移動しました。そこでツリーイングの道具や、ロープのかけ方、登り方などを紹介して分かって頂いてから、ツリーイングでどのように木を見ていくかを、全員でやってみました。
ツリーイングで一番大切なのは、登っても十分元気な、健康な木と枝を見分けることです。木の健康、木の体力ってなんでしょう。木のどんなところに元気の良さや調子の悪さが出てくるのでしょう。参加者みんなで考えながら、大きな榎を観察しました。葉っぱがついてるかな?枯れ枝はあるかな?根っこどうかな?当たり前のように考えているけど、本当のところはどうかなって確認していきました。
さらに登って危険がないかどうか、木やその他の生き物の暮らしにどのくらい影響があるかどうかを考えることも大切です。ひっかかった枝は落っこちてくるかもしれません。幹についてる苔はいろんな生き物の住み処でもあります。枯れ枝も虫が食べたり鳥が巣を作ったりする大事なところですが、時には安全のため、そして木の健康のために切った方が良いこともあります。いろんなことを考えながら、登りたくなるかなって考えます。
それからロープをかける枝の叉を選びました。枝の強さ、傾き、場所などを考えながら、高いところ、低いところ、好きなところを選んでもらいました。自分の目だけで選んだということで、手近な範囲が多かったようです。そう、はじめて登る木は、まずは十分な安全の確保できるところに登って、木の上の方の様子をしっかり見るといいと考えています。地面の上から見るのと、少しでも登って見るのとでは、見えるものがたくさん違うのです。
短い時間の観察会でもあり、内容はここでおしまいでした。登っている姿を見たい!という声が多かったのですが、土地を管理して頂いている方々に勝手に登ることは遠慮しています。また、個人的にあの榎は、とっても登りたい木だけど不用意には登れない木だなって感じました。年月を重ねてついたであろう苔が気になったり、枯れ枝がとても少なくて木にしてあげられることが思いつかなかったり、そしてこの植物園をどんな森にしていきたいのかっていう話を、もっともっとたくさんの人としてはじめて登れるかなぁなんて感じました。
ツリーイングは、より積極的に森や木と関わっていきたい方に最適なあそびやスポーツで、しかも多くの方に幅広く使える技術だと思います。これまでは専門家と大掛かりな資材が必要で、危険性も高かった高いところの作業が、より身近に安全に出来るようになります。そうなればこの植物園のように大きく育った木々の手入れでも、自分たちで出来るようになります。木々を見つめ、対話を続けながら木に登ることで、木々のメッセージをこころの近くに聞くことが出来ます。そんなあそびと学びの中で、将来を見据えて切ったほうがいい枝や幹、そして木々があれば、気がつくことが出来ると考えています。
ぜひ、各地で開かれている体験会や講習会でツリーイングを知って頂き、木とあそび学び、この植物園の木々とも仲良くなってもらえたら、と思います。
全国組織のツリーマスタークライミングアカデミー
Tree Master Climbing Academy http://treemaster.jp
Treeing Club 青空
http://www.ao-zora.net/treeing/tcaozora.htm
また、私はツリーイングやその他に森や生き物についてブログ
http://blog.goo.ne.jp/nowhereleaf/
にて、話題提供しております。
ガイド:村尾 嘉彦(Tree Master Climbing Academy)
まずはツリーイングの風景を写真で見て頂き、植物園中央の大きな榎のところに移動しました。そこでツリーイングの道具や、ロープのかけ方、登り方などを紹介して分かって頂いてから、ツリーイングでどのように木を見ていくかを、全員でやってみました。
ツリーイングで一番大切なのは、登っても十分元気な、健康な木と枝を見分けることです。木の健康、木の体力ってなんでしょう。木のどんなところに元気の良さや調子の悪さが出てくるのでしょう。参加者みんなで考えながら、大きな榎を観察しました。葉っぱがついてるかな?枯れ枝はあるかな?根っこどうかな?当たり前のように考えているけど、本当のところはどうかなって確認していきました。
さらに登って危険がないかどうか、木やその他の生き物の暮らしにどのくらい影響があるかどうかを考えることも大切です。ひっかかった枝は落っこちてくるかもしれません。幹についてる苔はいろんな生き物の住み処でもあります。枯れ枝も虫が食べたり鳥が巣を作ったりする大事なところですが、時には安全のため、そして木の健康のために切った方が良いこともあります。いろんなことを考えながら、登りたくなるかなって考えます。
それからロープをかける枝の叉を選びました。枝の強さ、傾き、場所などを考えながら、高いところ、低いところ、好きなところを選んでもらいました。自分の目だけで選んだということで、手近な範囲が多かったようです。そう、はじめて登る木は、まずは十分な安全の確保できるところに登って、木の上の方の様子をしっかり見るといいと考えています。地面の上から見るのと、少しでも登って見るのとでは、見えるものがたくさん違うのです。
短い時間の観察会でもあり、内容はここでおしまいでした。登っている姿を見たい!という声が多かったのですが、土地を管理して頂いている方々に勝手に登ることは遠慮しています。また、個人的にあの榎は、とっても登りたい木だけど不用意には登れない木だなって感じました。年月を重ねてついたであろう苔が気になったり、枯れ枝がとても少なくて木にしてあげられることが思いつかなかったり、そしてこの植物園をどんな森にしていきたいのかっていう話を、もっともっとたくさんの人としてはじめて登れるかなぁなんて感じました。
ツリーイングは、より積極的に森や木と関わっていきたい方に最適なあそびやスポーツで、しかも多くの方に幅広く使える技術だと思います。これまでは専門家と大掛かりな資材が必要で、危険性も高かった高いところの作業が、より身近に安全に出来るようになります。そうなればこの植物園のように大きく育った木々の手入れでも、自分たちで出来るようになります。木々を見つめ、対話を続けながら木に登ることで、木々のメッセージをこころの近くに聞くことが出来ます。そんなあそびと学びの中で、将来を見据えて切ったほうがいい枝や幹、そして木々があれば、気がつくことが出来ると考えています。
ぜひ、各地で開かれている体験会や講習会でツリーイングを知って頂き、木とあそび学び、この植物園の木々とも仲良くなってもらえたら、と思います。
全国組織のツリーマスタークライミングアカデミー
Tree Master Climbing Academy http://treemaster.jp
Treeing Club 青空
http://www.ao-zora.net/treeing/tcaozora.htm
また、私はツリーイングやその他に森や生き物についてブログ
http://blog.goo.ne.jp/nowhereleaf/
にて、話題提供しております。
ガイド:村尾 嘉彦(Tree Master Climbing Academy)