ばあさんを語っている間にも時は刻々と過ぎていき
38週の健診が終わっていた
いつものように採尿から
その後産科受付
20分後 NST
この病院のNST部屋は入って目の前に1台
その隣にカーテンを隔ててもう1台
2名が同時に測定できる仕様のようで
この日は奥に先客がいらっしゃった
何せ隔てているのがカーテンなので会話が丸聞こえ
どうやらお隣さんの胎児さんは寝ていらっしゃるようでうまくモニターできず
助産師さん登場
体勢を変えたりなんだり四苦八苦の様相だった
あらあ大変と思って聞いていたが
我が胎児もまた5分経っても15分経っても微動だにしない
こちらもまた‥寝ていらっしゃる?
いかん わたしも寝てしまいそう
すると隣が一段落したあたりでカーテンの向こう側から助産師さんが登場
さっぱり動かんと伝えると
モニターをさらっと眺めるや
寝てるみたいネェ
ちょっと起こしてみるかー
と腹を両手で挟み込んで左右に数回揺すり
うん 起きたねーじゃあ様子みてみてネー
と去っていった
手練れである
起床した胎児は順調にもこもこと動き始め
無事にモニター終了
看護師さんは結果を眺めて
張ってますねェ
とのこと
え そうですかー
といつものように答えると
うん いい感じだと思いますゥー
と笑っていた
30分後 診察
たぶんはじめましての若い女医さん
いや2回目ぐらいかな もはやわからん
部屋に入るなり NST結果を見ながら
けっこう張ってますネェ
とまた言われた
そうなんですねえー自分ではイマイチわからないのですが‥
あっ今これって張ってます?
ちょうどキューっとなっている気がしたので
先生に腹を触ってもらって確認いただいたところ
これは‥張ってますネェ!
ほらこことか!
と下腹部をさする
板みたいになると聞いたのでこれは板ではないしなーと思っていたんですけど
これが張るってことなんですねえーなるほどー
板とまではいかないですけど張ってはいますネェ
痛みとかはないですかァ?
そうですねえ‥しっこを‥
え?
しっこをめちゃんこ極限まで我慢したとき膀胱痛いみたいなときあるじゃないですかあー
は ハァ
そんなような『下っぱら痛い 』みたいな時はあります
‥そ そうなんですね 前駆陣痛の種類だと思いますヨー前兆ですネェ
え じゃあこれの最上級みたいな感じなんですか?陣痛って
‥比にならないと思いますマス
あっそうすかスワセンスワセン
と言うあほみたいな会話をしつつエコー開始
先生は終始苦笑いであった
38w1d
BPD 9.29cm ※※※ 0.85SD(9.09)
AC 30.78cm 37w6d相当 -0.08SD(28.78)
FL 6.64cm 37w2d相当 -0.32SD(6.46)
EFW 2,745g 37w3d相当 -0.34SD(2,409)
※()は前回36w時の数値
体重については3〜400gの誤差はあるらしい
たぶん最終値2,500gギリだとは思っているので
まあ順調順調
今回は心臓付近をやたら丁寧に時間をかけて
角度を変え倍率を変えこれまでで最長ではないかってぐらいに診てくれていて
やっぱり見た感じには穴などはないと思いますネェ
とのことだった
たぶん診ている側もほんとかよって感じなんだろうなと推測
わたしだっていつまで経ってもそんなわけあるかいと思っている
また このところの猛暑につき
外を歩くのは大変なので家でできるだけ身体を動かしてお腹張らせてくださいネー
とのこと
張るのっていいことなのね知らんかった
最後に内診
前回の教訓を活かして出血にそなえナプキンを敷いてきた
さあガシッと一撃をどうぞ
と身構えていたが ぬるっとソフトに終わった
拍子抜けもいいとこである
また状況については
閉じてますねー
とのこと
言葉の意味はよくわからんが
『まだ』ってことね きっとね
血は一滴も出なかった
もういつ出てきてもいい状況ではあるのだと思う
が
やっぱり
まだ居てよ
と思う
ずっとおってよ
わたしの胎内が一番安全だよ
どこにだって連れていけるし
なんでもおいしいものを食べてあげるよ
ずっとわたしの中でもこもこしていればいいのに
この感覚もいつか忘れてしまうのかな
さみしい
さみしい
ずっと一緒にいて欲しい
ずっと守ってあげるから
わたしから出ていってしまったら
産まれてしまったら
始まってしまう
あなたの人生が
