一方 現在では

光の速さで新生児が乳児になってしまっていた

いよいよ追えない感漂う


前回のつづき

その1はコレ


フーフー言いながら夫に電話をかけ

陣痛は始まっているもののお産自体はまだ先らしい

助産師さんは21〜22時ぐらいに来てもらったらって言ってた

でももう来てもいいよ

みたいなことを伝えたところ


【理想】

じゃあ今すぐ行くわ!


【現実】

そっかー

じゃあ22時ぐらいに行くわー


‥そうですか

レミゼ再び

出産はレミゼ無双


いつの間にか地上波での野球中継は終わっていて

BSに移行していた

一体何がどうなったのかもわからない

ってか今どきBS映らないってどうなのよ

こんなでかい病院なのに

くっそそんなことよりいてぇすぎるフーフー


孤独

あまりに孤独

定期的に股をまさぐる助産師さん

まだ4センチだの6センチだの言われて絶望

響き渡るはモニターのドッカドッカ音

少しでもズレると警告音

陣痛の度に全身が震度4

もはやフーフーすらできやしねえ

ああもうなにこれパスタのツレ


というか胸が苦しいし気持ち悪いし

わたしの体内では一体何が起きているのか


そうこうしていたら夫登場

ってことはまだ22時なんか

いやもう22時か

どっちでもいいわ

(のちに確認したところ21時過ぎぐらいだったとのこと)


ここからが壮絶だった


まず2回ほど血反吐を盛大に噴射

理性も尊厳も共に全て吹っ飛んだ

撒き散らした吐瀉物がどす黒くて

なんでコロッケが?これはもう人生終了のお知らせと思った

加えて夫にゲロの処理をしてもらうという屈辱

吐きましたと涙目でナースコール

さらに

産褥パンツにクソデカナプキンをあてられていたのをいいことに

しっこ漏らしまくった

助産師さん曰く 羊水かもとのことで

実際 調べたところ羊水反応が出たらしいが

いやアレは完全にしっこでした誠にごめんなさい

夫はビビり散らかしながらも腰をさすったり

ケツを押さえたりしてくれたものの

どうもしっくりこなくて

いやもう触らないでくれ状態

それすらもうどうでもよくてされるがままだったけれど


恥部がツーンとし出したら陣痛の波の合図


どうにか痛みを散らそうと枕をぶん投げてみたり

丸くなったり右向いたり左向いたり

‥全く効かない

助産師さんに胎児に酸素がいかないからフーフーしろと半ば叱責され

できないっす無理っすと言いながら

フーフーしてみるもやっぱできねっす

見兼ねた助産師さんが

一緒にフーフーしましょうネ!と付き合ってくれて

いいですヨ!上手ですヨ!

と褒めまくる

いつもなら調子に乗るところだがそれすらできずにひたすらに出来損ないのフーフー


たまに力尽きて意識が飛んで(たぶん寝た)

またフーフーに起こされる


看護師さんだか助産師さんだかが夫に告げる

もう少し進んでもいいところなんですケド

だいぶ体力を消耗しているみたいなんですよネ‥


そうです!

わたしもう年なんで!

それにしたって

寝ながらフーフーしてるだけなのになんでや!

わたし体力にはそこそこ自信があったのに!

くっそくっそ!


と言いたいのにそんな余裕もない


ある時

助産師さんが言った

あれ?もしかして‥ちょっといきんでる?

わからないけどしっこ出てます

ちょっと内診するネ‥アラ!けっこう開いてる!

まだいきんじゃだめヨ!フーフーですヨ!

できねっす

いきむと圧がかかって開かなくなっちゃうのヨ!

あっはいスワセンスワセン‥フウフウ


それからどのくらい時が経ったのか

ひたすら全身を震わせながらフーフーしていると

よしもう先生呼んでくるからネ!

と言うや否やバタバタとひとの出入りが激しくなった

え さっきまだ6センチだの言ってなかった?


なんか突然はじまった模様


いやまだ続くんかい