時は戻りに戻って


現在に追いつくにはやはり遡らなければならない

わたしと胎児の軌跡を

辿らなければ



移植周期にしようと決めて病院を訪れた生理2日目

受付票の来訪理由

移植周期に丸をつけて受付へ

平日の夕方ということもあり空いていた


すぐさま採血

10分後 内診

さらに10分後 診察

何これサクサクすぎる


いくつかある診察室で稼働しているのは1部屋だけ

入るなり男性医師は流れるように言った

3つ見えてますネ

クロミッド出しときますので今日からネ


‥おいちょっと待て

移植周期なのにクロミッドはないんでないの

移植って内膜が大事なんではないの

素人の知識だけど

これはおそらく見逃されている

クソデカため息出そう


いやあの移植なんですが‥大丈夫ですか

え!?い‥移植なの?

はい そのようにあの紙に丸つけましたあー


医師は慌ててわたしのカルテを確認し始めた

患者に手間かけさせてこのザマだもんな

ほんとさっさと転院すべきだった


あのちなみに移植周期でも今あるこれって採卵できるんですか?

あー‥できますヨ

できるんですね もったいないので採卵したいっす

わかりました じゃあレトロゾールという薬を出しますネ


まあこんなような会話だったハズ

ここでついにクロミッド以外の薬が登場

クロミッドは内膜が薄くなることがあるが

レトロゾールはそれがない

今思えばこれもっと早く試したかったな

ひたすらにクロミッドだったもんな

こんだけ結果が出ないのに誰も何も考えてくれなかったもんな


この日は受付から1時間かからずに会計まで

土日とはまるで別の病院のようだった


その後D9で再訪

卵胞は順調に育っていてあっさり採卵日が決まった

一番でかいので17.4mm

この日の採血結果

E2 184

LH 6.5

P4 0.4

FSH 11.5


ちなみにドミノ周期って言います

と男性医師(先日とは別の先生)は言った

知ってる

と思ったけれど

へえ!そうなんすか!と初耳感を出しておいた


おそらくこれは自費だから出来るんじゃないかな

自費と保険の治療の違いを表立って確認したことはないけど

凍結胚を移植しきらないと次の採卵ができない

とかそんなような感じじゃなかったか

保険は


採卵日は3日後

これまたちょうど日曜日で日取りも完璧

仕事を休まずに済む

いよいよ初の移植ではあるが

これで妊娠できるとはまるで思っておらず

とにかくこれを終わらせて別の病院に行きたい

その一心だった


そうそう

レトロゾールですが

副作用も体調の変化もまるでなし定期

ますます何故これをもっと早く試せなかったのかという思いのみが募る


次回

待機時間に向かった先は