嗚呼、最初から
タクシーなるものを使えば良かった…。



結局娘と元夫氏のお世話になるのだけれど
それまでの私の阿呆すぎる過程

遡る事二週間前

大荷物を積み込み病院までの道を
鼻歌混じりに運転していた。

入院患者専用パーキングを利用すれば良いし
退院時も自分の都合で帰ってこれる。

融通が利いて何よりじゃないかと
タカを括っていた事が心底悔やまれる。


着替えを済ませ精算を待つ間
シクシクと疼く手術創
先に立たない溜息を吐く

今の今まであらゆる面で
気合いで何とかなると思っていたし
実際何とかやってこれたという自負は
私をとんでもなく傲慢にしていた

そして現在
自身の傲慢さにドップリ依存して
生きてきた事をまざまざと見せ付けられ
その現実に直面する日々

病院から自宅迄
ざっと見積もって諭吉が一人去っていく

私は倹約家ではないけれど
自分にかける出費に関してだけは
なるべく抑えたいタチだ。

腹を掻っ捌いたとて
半月も入院加療すればイケると
過信した上にケチった私のバカ。

体力も免疫力も治癒力も
確実に
若い頃のそれとは違うのよね。

ええ受け入れます。
そして
イキりを封印して
上げ膳据え膳に甘んじてます。