母と楽しい夕食でのお話です
ある日 母がお友達3人と お出かけした時のお話しです。
お友達の一人 仮にAさんとしましょう。
今でこそ 母の世代は おばあちゃま世代ですが。。。
昔 Aさんが若かった頃は
美人で 社交家で いつもニコニコして
“素敵なおばさま”という感じの方でした。
現在のAさん。
数年前にご主人を亡くしてから
お医者様の息子さんご夫婦とお孫さん2人と暮らしていらっしゃるとのこと。
その日 母は趣味の陶芸で焼いたお皿を
3枚持参し Aさんと他の2人にプレゼントしました。
するとAさんは
『私 お料理しませんから 必要ありません!』
と言って 母とお友達がいる前で お皿を床に投げつけて割ってしまったというのです!
私は、思わず
『Aさん ひどい!お母さんがせっかく作ったお皿を
必要ないからって割っても許されるの?びっくりよ!』 と叫んでしまいました。
私の記憶の中のAさんは いつも笑顔で 優しくて。。
そんなことをするように とても見えませんでしたから
とても悲しくなってしまいました。
すると母が言いました。
『お皿のことは 悲しいわ。でもね、Aさんは きっと心が病気なのよ。
長年連れ添ったご主人も亡くなって 息子さん家族も忙しくてお話し相手にならないでしょう。
毎日一人ぼっちで淋しいのよ。きっとお嫁さんにも遠慮してると思うの。
だからね、私たちにあたって、ストレス発散して 言いたいこと言って やりたいことやって
彼女がすっきりするなら 別にいいの。私には それを聞いてくれる家族がいるから。
病気の人に何されたって気にならないわよ。まあ、できれば昔のAさんみたいに
朗らかで 優しいAさんに戻ってくれたら嬉しいけど。。 』
心の病気。
女性は更年期に入ると ホルモンのバランスが崩れて
体だけでなく 心の健康も保てなくなります。
脳が老化するために 新しいことが覚えられず 一つの思考を繰り返すので
“うつ”になりやすくなります。
Aさんは 一日中 一人で誰とも話さず 一人で食事をして
自分ひとりで “頭の中の会話”する時間が増えたため
協調性がなくなり 自分中心の思い込みが激しくなってしまったのです。
自分の作品を 目の前で割られたにもかかわらず
恨み言ひとつ言うわけでなく
Aさんは病気なの。。
と大きな気持ちで包み込んで
『今度は 栗おこわでも プレゼントしてみようかしら?』
などと言って 笑ってる母。
いつか私も 母のように
日常の小さなこと 大きなこと
笑い飛ばしてしまう 大きな人間になりたいな。
こんなに器の大きい母を
またまた 尊敬してしまった 私なのでした