12月議会での一般質問②について、ご報告します。

 

≪一般質問②≫

 

住民の声を大切にした黒浜緑地整備を 

黒浜3号緑地の、樹木の全面伐採(ばっさい)・抜根(ばっこん)から早くも1年が経ちました。
これまで私は黒浜緑地整備について、昨年の3月と6月議会で、請願の紹介や討論、一般質問等で取り上げてきました。下矢印

一連の経緯の中で、前中野市長の最終的なご答弁では、

おじいちゃん区画整理の考え方として、斜面林を公園とはまた別の緑地という形で残そうという位置づけを尊重して取り組んでいく

というものや、

おじいちゃん法面(のりめん)工法の仕上げ方について、市として検討不十分なところがあり、周辺にお住まいの方々の声がもっと取り入れられたのではないか、と思っている。皆さんに納得いただけるような新しい工法に修正していきたい

というものがあり、全面コンクリートの吹き付けではなく、請願の真に意図する『安全面と緑保全との両立』や、『十分な住民説明と近隣住民の意見の反映』という主張について、市としてもしっかり取り組んでいくという姿勢が示されているところです。

しかしながら、12月議会の当時、全面伐採・抜根のあった3号緑地はまだブルーシートがかけられたままであり、住民からは10月31日付で、早急な3号緑地整備工事の要望が出される状況となっていましたガーン


また7月に住民説明会が開かれましたが、その後、結果の報告や今後の予定のお知らせなどの住民へのアプローチが一切なく、3ヵ月経ってようやく実施されたアンケートでは、“安心安全の確保第一”のみを強調した内容となっており、「“緑保全”も同時に求める市民の声が、生かされていないように感じる」との不審の声が住民から聞かれました。


市として住民の声を聞く、住民の声を取り入れるということを、どのように捉えているのか、また今後どのように住民の声を大切にした取り組みを行っていくのかを確認し、早急な対応につなげていただきたいとの思いから、以下の質問をしました。

 

1これまでの取り組みは

お母さんこれまでの取り組みは。

お父さん2022年7月3日に緑地全体の説明会、7月24日には緑地ごとの説明会を開催。それぞれの説明会の参加率、ならびに参加された方の居住地の状況等から、地域にお住まいの方のご意見を伺うには十分ではなかったと考えられる。

また説明会という方法では、様々な事情により参加できない方、発言することができない方等があることも考えられ、説明会における意見等を補完することを目的として、自由な意見を提案いただけるよう、2022年11月に1回目のアンケート調査を実施。

お母さん住民説明会の開催後、もう少し早くアンケートをやるべきではなかったか。

お父さん3号緑地(安全確保の計算及び設計等)や5号緑地(整備方針に基づく計算及び設計等)整備を行う事業者、また各緑地の樹木診断を行う事業者との契約に至るまでに時間を要したことから、アンケート調査の実施に時間を要してしまったもの。

お母さん住民からも「どうなってるのか」という不安の声も聞かれた。不信感も高まっている。

アンケートの説明・設問の仕方に対する、住民からのご意見等はなかったか。

お父さん設問の構成などに対するご意見を数件いただいている。いただいたご意見は、その後のアンケート調査における参考とさせていただく。

お母さんある住民の方から「アンケートの設問がとても誘導的に感じる」とのことで、アンケートを回答せずに、白紙で返したという話を聞いた。

市の“安心安全第一”という意向は伝わってくるが、住民説明会で「緑の保全の観点を入れてほしい」と意見を出した方からすれば、「その方向では整備をしないのだろうか」という疑念を生じさせてしまっている。
このままだと、『市がやろうとしている方向(安心安全第一の整備手法)について、どこがいいと思うか』というようなアンケートになってしまっていると思うが、そのことについてはいかがか。

お父さん説明会に参加されていない方も、アンケート調査の対象となるため、市としては「安心と安全を第一として実施する事業である」ことを伝えたもの。

その上で、緑の保全も含めた整備方針を伺うためのアンケート調査として実施したもので、決して誘導するという意図はなかった。議員に言うように、そのように受け取られた方もいることについては、今後のアンケート調査等を実施する際には十分留意してまいりたい。

お母さんこのアンケートが「住民説明会の補完」という意味合いだったのであれば、やはりアンケートの実施タイミングはもう少し早くすべきだったと思う。
何よりも、住民説明会での意見を踏まえた聞き方であってほしかったと思っている。

 

2課題は

お母さん課題は。

お父さん直接的に生活環境に影響のある世帯等の意見を伺うため、対象を各号地の沿線に近接してお住まいの方、としてアンケートを実施。

結果としては、各号地における回収率が30%から50%台にとどまっている。地域にお住まいの皆様よりできるだけ多くのご意見をいただき、合意を図るためにも、回収率の向上が第1の課題。

お母さん1回目アンケートの各号地の回収率は。

お父さん11月30日までにいただいた回答の集計は、
丸ブルー2号緑地・・・57%
丸ブルー3号緑地・・・56%
丸ブルー4号緑地・・・49%
丸ブルー5号緑地・・・31%

お母さん回収率が低い原因の1つは、住民への進捗状況の報告や今後の予定の共有など、市の働きかけが不足していたこともあるのではないか。

良い形で住民合意の形成につなげていくときに、この信頼感というのは非常に大事なこと。それが課題の1つではないか

お父さんアンケートの回収率を高め、皆様の意見をお伺いすることが非常に大切なことであると強く認識している。今後は、情報提供、またアンケート調査における内容等の工夫に努め、回収率の向上を図ってまいりたい。

お母さん住民の合意形成を円滑に進めるためにも、住民への進捗状況の報告や、今後の予定の共有など、市の働きかけがしっかり行える体制を作り、市の計画である安心、安全が前提ではあるが、それだけではないという住民の声も大切にするという姿勢を示していくことで、信頼感の醸成を図ることを今後大事にしていただきたい。

 

 

3今後の取り組みは

お母さん今後の取り組みは。

お父さん1回目のアンケート調査の集計結果について、地域の皆様にご報告するとともに、集計結果に対するご意見等を伺うため、2回目のアンケート調査を実施

アンケート調査の対象とならなかった方にもご確認いただけるよう、各号地の集計結果や、これまでの説明会などで使用した資料等について市のホームページに掲載

今後につきましては、2回目のアンケート調査の集計を行うとともに、並行して進めている樹木診断並びに設計のための現地調査の結果を踏まえ、設計図案等お示しするなど、情報の提供とご意見の反映を図り、住民合意の形成に努めていく。

お母さん樹木診断や現地調査を行う業者の選定基準は。

お父さん樹木診断は、樹木医の資格要件、また設計は、事業所の所在地や実績等を勘案した上で選定している。

お母さん今回依頼している樹木診断と設計のための現地調査は、安心・安全のための調査というイメージだが、緑の保全についての視点が含まれたものになっているのか

お父さん説明会などでいただいたご意見を踏まえ、緑の保全についても視点に含めている

お母さん緑の保全の方法は、色々視点がある。住民説明会で意見があったように、その土地の植生や生態系を調べる専門家による調査も求めたいというものがあった。
そうした調査がなされないままま設計案が示されてしまうと、住民合意が図れるのか懸念している。
そこは、そうした視点での専門家の調査や設計も合わせて行ったうえで、設計提案を行うことで、客観的かつ専門的な意見への信頼感から、住民の合意形成もスムーズに図れるのではないか。

お父さん地域にお住まいの方の安心と安全を第一とする事業として捉えており、生態系の調査等を行う予定は現在のところはない

現在進めている準備状況に基づき、またアンケート調査などによるご意見をいただくことで合意形成を図ってまいりたい。

お母さん議場配布資料3を紹介下矢印


これは浦和西高校の裏にある斜面林友の会ホームページの資料。

斜面林を自然遺産ととらえて、もともとの植生であった洛葉広葉樹が豊かに茂る雑木林を、人々の手で取り戻そうという活動

住民説明会では、枝木の適切な選定や、安全面や管理面に配慮した間引きなどにより、元の自然を生かした緑地を求める声があった。蓮田のもともとの自然を生かしたらどういう緑の保全の形が望ましいか。そうした勉強会などを開き、こうした団体を招いて住民と一緒に学ぶなど、一緒になって黒浜緑地整備について考えていくということも、住民の合意形成の1つの手段と考えるがその点についてはいかがか。

お父さん黒浜緑地については、住宅地の中にあり、住宅に隣接していること、また本事業が安心と安全を第一とする事業であることから、ご紹介の団体また活動とは若干状況が異なるものと認識している。
また、安心と安全の確保、落ち葉や日当たり、ゴミの不法投棄などの生活環境への影響の解消・軽減を図ることや、できるだけ速やかに行うというところからも、アンケート調査の継続などにより、合意形成を図ってまいりたいと考えている。

お母さん住宅に隣接しているという違いはあるが、ゴミの不法投棄の問題や、うっそうとした林の整備などの点は、ヒントになることもあるのではないか。
緑地を存続させていこうという時に、それまでのそこの風土や植生に見合った植物を選定していくというのが基本条件だと思う。そうした植生や生態系の調査などを行わずに、専門的知識に基づかず、単に管理しやすい植物とか、見た目のいい植物を植えた時に、例えば加工しやすいからと言って、杉の木をたくさん植えて花粉症が増えてしまったというような、どんな影響が後々起こるか分からない。そうした調査はやはり事前に行っていくべきではないか。

お父さん現在、あの黒浜緑地樹木調査業務委託により、緑地の樹木診断、また植生の把握に努めている
この調査結果については、整備方針並びに設計方針に反映するとともに、皆様の意見を踏まえた上で、植え替えなど行う際にはどのような植栽が適当か。こういったことについても相談、また確認しながら、専門的知見による提案をいただきながら検討してまいりたい。

お母さん3号緑地の部分整備について伺う。
3号緑地はすでに全面伐採・抜根してしまっており、他とは状況が異なる。
あくまでもこれは安全面を優先した暫定的な整備であり、この整備後に改めて住民合意の上での緑の保全を踏まえた整備をしていくという認識でよいのか

お父さん3号緑地の部分整備については、安心と安全の確保のため、緑の保全を踏まえた上で、斜面を安全な角度に整えるなど、全体整備の一部を先行して行うもの

お母さん法面(のりめん)の保護は、どう進めるつもりなのか。

お父さん成形により安全な角度に整えた上で、植栽などにより表面の保護を行っていくもの。

その手法については、説明会並びにアンケート調査でいただいたご意見や、現在設計業者で行っている現地調査の結果なども踏まえた上で調整してまいりたい。

お母さん3号緑地の部分整備の完成目途はいつ頃か。

お父さん3号緑地の部分整備については、早期の早い段階の完了が望ましいと考えている。

斜面を安全な角度に整えるなど工事内容、また植栽のタイミング等も踏まえると、完了は2023年3月となるものと考えている。

お母さんブルーシートのままによる、住民の安全面への不安や心理的な負担を考えて、今後の予定をしっかり住民の方に説明していただき、そのことで安心感を持っていただき、早期完成にさらに尽力していただきたい。

今後のスケジュールについてはどうか。

お父さん現在2回目のアンケートを実施中
本アンケートの回答結果、また樹木調査や現地調査の結果を踏まえ、再調整していくため、現時点で具体的にお示しすることは難しい。
今後は、各号地によりスケジュールが異なってくることも考えられるため、調整が整い次第順次ホームページ等でお知らせしていく。

お母さん住民が得られる情報は、まずホームページなので、今後のスケジュールが複雑になってきたときに、ずれたままになっていると混乱を招く。
なるべくタイムリーに反映してもらい、住民への書面でのお知らせなど、市の働きかけをしっかり行える体制を作って、信頼感の醸成に努めていただきたい。

 

市長へ伺う。

黒浜緑地整備には限らないが、蓮田市に残されている自然というのが、まだ昔の自然のままの原風景をとどめている箇所も残っており、それが人工的な自然ではないというような点での魅力になっているかと思う。
その自然を愛おしむ住民との共同や行政の工夫によって、自然の管理が厄介なものではなく、暮らしに憩いや安らぎを与える、貴重な市の財産にもなり得るものではないかと私は思っている。
そもそも、黒浜緑地整備の請願趣旨は、何が何でも緑の保全を、というものではなく、安全面と緑の保全とのバランスをというものだった。
緑の減少とか、今気候危機が叫ばれている今だからこそ、安心・安全のためにも、緑の保全との両立は欠かせないものではないか
そのうえで、緑の保全と言っても色々な方法があり、そうした様々な考えを持つ住民の方々がいらっしゃり、それぞれにどうしたら自然との快適な生活を送っていけるかということを、市と市民が一緒に模索しながら決めていく、その過程にこそ、市の行政としての力が発揮されるべきものではないか。
今後の黒浜緑地整備の進め方について、「安心・安全と緑の保全との両立」をどう図っていくか、そして住民の声をどのように大切にして、住民合意の形成を図っていくかについて、市長のお考えを伺いたい。
おばあちゃん自然、緑、ほんとにいいと思う。しかし自然が危険でなければ。

その後3月議会で、議会での付帯決議。それもやはり「安心・安全の確保をしながら、住民合意を図って進めること」ということで、住民合意を図る上で大切だと思ったことについて、市は努力をしていると思う。

その後で、人によっては早いとか遅いとかあるかもしれないが、この事業は、国の防災事業の補助金が入っている。国の補助金が入るということは、とても細かくスケジュールされており、少しでも反対運動みたいのが起こると、すぐ県と国に呼び出されることがしょっちゅうある。なおかつ補助金の方も、時期がいつまでなのかとか、もう本当に細かくやり取りをしながら、できるだけ住民合意、住民の意に沿うようにということでやっている。
ただし、その住民と言っても全部がみんなオッケーでも反対でもないところが問題であり、行政としては、その辺をよく聞きながら、でも、どうやったら市民生活が安心で安全で、なおかつ快適にできるかということについては模索している。どうかご理解いただけるよう、よろしくお願いしたい。
お母さん1番、そこが難しいところだとは思う。
それについて市も、市の意向をただ理解してもらうのが合意形成ということではなくて、住民の様々な要望を引き出して、それらと市の考えとをうまく調整しながら合意形成を図っていくようにできれば。
今後、ぜひ、小さな声から大きな声まで、できる限り広く住民の皆さんの声を集めて、お互いに積極的に共有した上で、市民にとって安心・安全で自然との共生ができる、暮らしやすい蓮田のまちづくりを進めてほしい。