前回は≪一般質問①≫『市長公約実現に向けての思いと施策推進について』の、項目2つ目の報告でした![]()
今回は、項目3つ目の質問についてです。
陸の豊かさも守ろう
SDGs15番目の目標で、陸の豊かさを守り、砂漠を砂漠化を防いで、多様な生物が生きられるように大切に使おうというものです。
達成目標の1つには、あらゆる種類の森林の持続可能な形の管理を進め、森林の減少を食い止める、また衰えてしまった森林を回復させ、世界全体で植林を大きく増やすとあります。
これを蓮田市の課題と照らし合わせた時に、真っ先に思い浮かぶのが、3月議会で請願の出ていた黒浜緑地問題でした。
いかに住民の声を反映して、安全と緑の自然とのバランスを維持していくのか、市の姿勢をあらためて質問しました。
黒浜緑地の保全・活用と住民の声の反映について
黒浜緑地の保全・活用と住民の声の反映について伺う。
黒浜緑地の整備については、地域の方からの請願や要望等はもとより、議会における付帯決議を重く受け止めている。
今後は、説明会の実施などにより、地域の皆様との合意形成を図った上で、事業を進めていきたい。
地域における合意形成を図るため、7月3日に住民説明会の開催を予定しており、地域の皆様にはポスティングより開催の案内通知を配布した。
また、広く知らせるため、市のホームページに案内を掲示した。
説明会においては、緑地整備についての経緯や現況について説明をし、地域の皆様から今後の事業の進め方を中心にご意見を頂戴することで、緑地の整備計画に反映させたい。
3月議会の結果を受けて、7月3日の説明会開催までに間が空き過ぎている。
特に住民の皆さんは現状に不安を感じていたと思うが、それについての認識と経緯は。
黒浜緑地の整備にかかる、説明会の開催までに時間を要しました経緯は、開催する時期、また開催の方法、ご案内の方法やご案内の範囲、いただいた意見の反映の仕方などの検討調整に時間を要したもの。
説明会の開催までに時間を要してしまい、地域の皆様にご心配をおかけしたことについては、大変申し訳なく思っており、お詫び申し上げるところ。
説明会の実施詳細、どのように進めて、どのように住民の皆さんの声を反映していくのか、再度具体的に。
7月3日に開催予定している説明会では、1号緑地から5号緑地まで黒浜緑地の全体的な説明をさせていただき、まずは何よりも住民の皆様のご意見をお伺いしたい。
以降の説明会につきましては、各緑地により、それぞれ条件が異なっているため、号地ごとにご意見をいただきたい。
また、説明会に参加できなかった方には、ホームページなどで当日の資料などをご確認いただき、ご意見をお寄せいただきたいと考えている。
では今後、現在申請中の交付金を活用する場合、どんな保全活用が可能なのか。緑とのバランスを取った保全活用が可能なのか、コンクリート吹き付けしかできないのか?
交付金については、地域の皆様とのこれからの話し合いに基づき、整備方針が決定し、号地ごとそれぞれ個別に判断されるものとなってくる。
なお、コンクリート吹付しかできない、という認識はない。
話し合いの進捗に応じ、交付金の活用について、国、県との相談、協議を的確に、また遺漏なく行っていきたい。
同じく、現在申請中の交付金を活用する場合、いつまでに住民合意が取れて工事がいつまでにできればよいのか、そのスケジュールはどうなっているのか。
現在申請中の交付金を活用する場合においては、交付金の補助年限であります令和5年度中に整理工事が完了することが必要となる。
なおスケジュールは、今後、地域の皆様との話し合いにより、調整されるものとなる。
では、万が一交付金が活用できなかった場合に、市の予算でどの程度の保全活用ができるのか。
今後、地域の皆様との話し合いにより、どういった整備方針とするか、そしてどの程度の予算を要する整備となるかが決まってくる。
そのため、現時点においては、交付金活用の有無を含め、整備内容を示することは難しい。
市長は、人と自然を思いやる街を大きく掲げている。
この黒浜緑地問題は、まさに人と自然を思いやるまちを、実行に移していただかなければならない問題だと思う。
この問題をどうとらえ、どう解決していこうと考えているか。
私が最初、これを聞いた時は、倒木した木に人がいなくて良かったなと、それだけ。
木が倒れ、人家を直撃し、車がやられたと、そっちの方をまずは大変なことだと思った。
それについて行政としてはすぐ木を切ったりとか、その木の処理、また他の周りの木について倒木がないようにすることが1番ではないかな、と思った。
それがいつの間にか、緑地の保全という方にシフトされてたような気がする。
私は県議会だったので、新聞でしか見ていないが、そういう風な感を持った。
ただ議会でも請願が出され、それから付帯決議がなされ、中野市長がしっかりと住民説明会で住民の声を聞いて、そのようにしていくとおっしゃったからには、議会と執行部でそう決めたのだから、そういう方向で、今回7月に住民説明会をするものと思う。
また、先ほど予算の話があったが、確か県、国の予算は防災であった。だから、緑を守る基金ではないということ。
ですから、もし市民の中で、その住民説明会があって、緑を守るという方向になったら、予算は、防災はちょっと使えないんじゃないかと思う。
そしたら市の予算ということになるが、それについてはまた議員ご承知のように、緑の木を守ったり切ったりするというのは莫大な予算がかかるので、それはこれから住民の皆様の声を聞きながら決めていかざるを得ないと思っている。
請願の主旨は、「極端な全面抜根・ファイバーセメント吹付という整備をやめて、安全確保と緑の保全との両立をはかってほしい」というものでした。
安全をおざなりにして、緑地の保全を求めているものではありません。
請願文書![]()
市民の願いが託されたこの請願が、議会としての結論は「趣旨採択」となり、「採択」とならなかったことは、私としては非常に残念
でしたが、請願の意向をふまえた附帯決議が以下のようにつけられました。![]()
その後、7月3日に開かれた住民説明会、およびその後に開かれた号地ごとの住民説明会に私も参加しましたが、附帯決議に書かれている“専門家の知見”が見られなかったことは、重ねて残念に思いました。
安全面に特化した整備手法ではなく、安全面と緑保全の最大限の両立について、専門家の知見を踏まえた、前向きな市としての提案を、市民は求めていると感じます。
自然豊かな点は蓮田市の大きな魅力の1つです。
住民の合意形成に向けて、市民目線に立った丁寧な取り組みを今後も求めたいと思っています。
次の一般質問②のテーマは、
高齢者や子どもも
安心・安全な歩道や施設の整備を
です。
中学校通りの歩道整備と、保健センター床面整備について聞きました。
次に続きます![]()



