3月定例会で、私は来年度の「水道事業会計予算」について質疑しました![]()
議案質疑した内容について、詳しくはインターネット中継や、のちほど公開される会議録などで詳細はご覧いただけますが、大変わかりにくいものだと思いますので、今回の質疑の考え方について、要約してご報告します
(それでもわかりにくいですが
)
令和3年度蓮田市水道事業会計予算について
昨年、令和2年度は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、市民の暮らしが切迫するもとで、少しでもその負担を軽減しようと、約10カ月もの間、水道基本料金の減額(半額)が行われました。そして現在は、いまだ収束まで先の見えない中で、市民の暮らしはますます厳しいものとなっています。
令和3年度予算には、そんな市民生活を配慮した、引き続きの減額を行うための予算を期待したのですが、、、、
残念ながら予算には計上されていませんでした![]()
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令和2年度の予定損益計算表を見ると、赤字は1400万円とありますが、10カ月も基本料金を半額にして、それだけの赤字で済んでいるというのは、逆に言えば体力があるということです。現金は減ったとはいえ、14億円にもなり、経営比較分析表から見ても、しっかり体力はあると言えます。
※蓮田市の水道事業会計は、2017年度の値上げ(平均16%もの値上げ
)以降、 全国や類似自治体の平均とくらべてかなり優良状態であることがわかります。(経常収支比率や流動比率(現金所持)、料金回収率が平均を上回り、借金も減らしている)
平成元年度「経営比較分析表」~総務省HPより~ ★青色が蓮田市の価を示す
企業会計である以上、経営が優良であることはとても良いことなのですが、全国や類似自治体の平均とくらべて、良すぎることが問題と考えます。値上げ幅が大きすぎたのではないでしょうか![]()
公益事業としての水道事業では、
①大きな「設備投資」が必要な事業である。つまり大きな資金が必要であること。
②長期に渡って、その設備を維持償却していかなければならない。
という命題があることは承知しています。それをしやすくするために、企業会計の仕組みが取り入れられました。
が、同時に、
③「地域独占」の事業であるため、利用者が適正価格で公平に利用できるように運営する。
という観点も忘れてはならないと考えます。
施設維持を、すべて自前でまかなおう(=徴収する水道料金と資本金だけでまかなう)とはしなくても、どうしても不足する分は、ある程度借金を併用することで、現世代への負担は抑え、かつ施設を維持していけるだけの計画を立てることが、世代間の負担の公平にもつながるのではないでしょうか。もちろん、金利の高い借入は減らし、より金利の低いところからの借入を検討する必要はあります。
令和3年度水道事業会計予算では、水道管の老朽管工事等にあてる積立金(建設改良積立金)や、借金を返済するための積立金(減債積立金)を除いても、なお余っている“当年度未処分利益剰余金”(使いみちの決まっていない利益剰余金)が、前年から約1億6千万円繰り越され、年度末には約2億円となることが示されました。
収束の見えないコロナで市民生活が切迫しており、水道料金減額の再延長など、今こそ市民の暮らしを守るという観点が必要なのではないかという意味で質しました。
※ちなみに、今の工事の進捗率からいっても、今後の毎年の工事費用は、積み立てている建設改良積立金から賄っていけると考えます。
今回の答弁によると。。。![]()
基幹管路の長さは、計画ベースでは全体で約75km。そのうち、耐震の更新が必要な管路が約36km。令和2年度までに更新済みの延長は約2.2km。令和3年度の予定は、約0.25km。
来年度の大きな工事は、「市道55号線」で、大宮栗橋線を横断する工事になり、車の交通を止めてしまうわけにはいかないため、縦穴を掘り、栗橋線の下を横に推し進めるという、大変難しい工事とのことです。そのため、とりわけ工事総延長はなかなか伸びず、費用もかかる工事と言えます。
これも含めた、管路更新工事費用は、約4億2388万4000円とのこと。
毎年、給水収益があり、給水加入金の戻入があり、減価償却費という現金の支出を伴わない費用があり、今は工事をして借金を返しても、少しずつ現金は増えていく構造になっています。
これからも続くであろう、コロナの影響による収入減、そしてこれまでの消費税10%増税による景気冷え込みに、社会保障の連続改悪や、年金削減など、厳しい市民生活の現実を正面から受け止めていただき、市民の命と暮らしに直結する水はなくてはならないものですから、まだ余力のある今は、市民への還元を考えていただきたいと思っています。
とはいえ、水道課ももちろん、市民の先々のライフラインを守っていくという大きな使命を目的に、頑張っていただいているところであり、最終的には考え方の違い、という部分もあって、とても難しい選択だとも思います。
今後の水道事業会計を注視し、水道料金の見直しについての必要性や妥当性などをしっかり根拠をあげて質すためにも、私ももっと公営企業会計の理解を深め、水道事業の在り方について考える必要があると考えています。
