前々回のブログで懸念していた、
次亜塩素酸水の噴霧についてですが、
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)による
“次亜塩素酸水のコロナウイルスに対する有効性は、引き続き効果検証を行っていく”
という中間報告があったことにより、
小中学生のお子さんをお持ちの方々から、学校で噴霧をすることについての心配の声が多かったので、教育長との懇談をしてきました。概要をご報告します。
※文章が長く、わかりづらいかもしれませんがご容赦ください
まず結論としては、私の意見とは異なりましたが、
市の新型コロナ対策として、
学校での次亜塩素酸水の噴霧は続けていくとのことでした。
ただし、NITEの報告もふまえ、学校においては
次亜塩素酸水加湿器に子どもたちを近づかせないこと、
直接噴霧に触れないことを徹底させ、
20分に一度噴霧を停止、
10分おいてまた噴霧、を繰り返すように指示をしたのことでした。
北海道大学では、空間の消毒に有効なのは、濃度の低いものをずっと撒き続ける必要があるとしており、これにより、ウイルスを無毒化する可能性が高まるとのことでした。
噴霧をする根拠としては、
「正しい電気分解法で作られた次亜塩素酸水を使用した場合の噴霧除菌に関して、
その効果と安全性が確認」されていること
(=微酸性次亜塩素酸水)
※特に、懸念される学校教室内の理論上計算値は約0.13ppm/㎥
→25ppmを1教室約190㎥に噴霧する・・・1㎥あたり約0.13ppm
(この発表の主旨は、粗悪品等いろいろな商品が氾濫している市場を懸念し、注意喚起を促す意図があると思われる)
・実際に消防署の救急でも、次亜塩素酸水が消毒手段として用いられており、有用性が認められること→栗原議員と共に、消防署に行って確認してきました。
これらの情報は、私もおおよそ同じ情報を確認しており、意味合いは理解していました。
一方で、私の中ではどうしても、拭いされない思いがありました。
「公的な実証結果が得られるまでは、公的な場において噴霧すべきではないのではないか」というものです。
ちなみに、これまで私が調査した中で理解した、次亜塩素酸水についての考え方は
以下のサイトの内容にうまくまとめられていて、わかりやすいように感じました。
※必ずしも情報の正しさについて保証するものではありませんのでご了承ください
・独立行政法人国民生活センター
・YouTube かずのすけ チャンネルより(横浜国立大学院卒・環境学修士(専門:界面活性剤、洗浄科学、化学教育))
私の考えを整理すると、
・私個人的には、次亜塩素酸水の消毒についての科学的な有効性はあるのではないかと思っている(コロナウイルスはまだ未確認ですが)
・ただしそれは、厚労省に認められた作り方や濃度で作った次亜塩素酸水を、使用時の留意点をふまえながら正しく使うことが前提。
・しかし、噴霧を吸い込むことについての安全性は、手指や物に使うのとはまた意味合いが異なり、しっかりとした検証結果がわかるまでは、公衆衛生的な観点においては、使用に踏み切ると、万が一のときに多くの方への影響が出てしまう恐れがあると考える
特に子どもに対しては、噴霧に対する公的なエビデンス、例えば厚生労働省がきちんと調査した結果がない限りは、たとえコロナ対策だとしても使用は慎重にすべきではないかと思うのです。
このことを念頭に、公的な結果が出るまでは次亜塩素酸水の噴霧は止めてほしい、またはそれまでの間、子どものいない時にだけ噴霧しておけば良いのでは、という提案もしてみましたが、「公的な結果がいつ出るのか不明」ということと、「コロナの感染リスク」とのせめぎあいがあり、結果が出るのを待っていては、今、目の前にあるコロナ感染の危機を防げないかもしれない、という懸念が示されました。
子どもたちの命を守る、という観点において、2つの異なる主張が平行線になってしまった瞬間でした。
市としての方向性はすでに決まっており、
コロナ感染を危惧する方、または次亜塩素酸水の噴霧による健康被害を懸念される方は、もちろん学校をお休みするという選択も可能です。(欠席扱いにはなりません)
子どもの立場にたって考えると、これが最良の選択肢ではないかもしれませんが。。。
ただ今後しばらくは、そうした選択もアリだと思っています。
ただし、その場合のお子さんの学びの保障や、先生等とのコミュニケーションによるお子さんの心のケアなどは、学校の役割として、充分になされなければならないと考えます。
そのことは、ぜひ行ってほしいとお伝えしたつもりです。
そして、やはり今後の公的な検証結果次第では、
再検討をお願いする必要が出てくるかもしれません。
状況は注視していきます。
今、クラスごとのメールアカウント取得の準備が進んできています。
それを利用した、学校と家庭とのコミュニケーションが深められることを期待しています。
そして、今後の子どもたちにおかしな様子はないかご家庭でも気にかけていただきながら、何かあればお声を寄せていただければと思います。
