父の三回忌法要から少し経った。
父がこの世を突然去ってからもうそんなに経ったんだな…。
その間僕はというと、声の仕事をやりつつ、休みの日は実家に帰り、父が生前やっていた庭木の手入れや梅畑柿畑の世話を続けている。
都会の喧騒から抜け、土や緑と関わると、無心になり自然の力を感じる。
昔はやりたくなかった、というか興味もそんなになかったこれらのことを、使命感も少しはあるが、今の僕は楽しんでやっている。
不思議なものだ。
人間は、出会いもさることながら、死や別れによっても成長するのだなと身をもって感じている。
まだ父がいた時に一緒にやっていたらという後悔はもちろんあるが、もう遅い。
せめて、声も畑もいい仕事をして、いいものを実らせよう。