ヒストリーチャンネル「NHKスペシャル 人間国宝ふたり~文楽・終わりなき芸の道~」 は、なかなか面白かった。
文楽の世界のお話なんだけど…文楽って歌舞伎と比べるとあまりメジャー感無いよね(;^ω^)
大阪出身の割に、私も実際に観たことがあるのは一度だけ。
その一度も、私の高校の○○周年記念行事の一環で、強制的に観させられたって感じだった。
だから、文楽の背景なんて知りもしないで、ただ「へぇ、文楽って人形劇だったんだ~」程度の思い出しかないヨ。
予めこういう番組を観ていたら、見方も変わったかもしれないのに…
と、やっと番組の話に戻ってきた(;^ω^) という状態で観たこの番組。
この道で人間国宝として選ばれた、既に70代をとっくに越えた二人の切磋琢磨する姿を追う内容。
文楽は人形劇…正確に言うと「人形浄瑠璃」と言うらしい。
(ちなみに、ヒストリーチャンネルのNHKスペシャルコーナーでの紹介に「人間浄瑠璃」とあるこ
とはここだけのナイショだっ!w)
人形は三人一組で動かし(人形遣い)、これに語りとセリフ(太夫)、そして伴奏(三味線)の三業で成り立つ
このうち、人形遣いの吉田玉男(当時82歳!)と、義太夫の竹本住大夫(当時76歳!)を見ていくわけだけど…
まず年齢からしてなんか通常の世界とは違
う。一般では60~65歳で定年って話なのに、文楽の世界ではまだまだ駆け出し程度。
太夫は50代でやっと声が定まるというから驚きだ。
番組の中では、55歳の義太夫語りが突然亡くなった話が取り上げられている。
「芸を深めていくのは60代を過ぎてから。年齢を重ね、深い人生経験に裏打ちさ
れて初めて、心に迫る浄瑠璃が語られるからです」とあった。
なんとも気の長く、深い話だ。
観る方も心して観なきゃもったいない舞台だね
他にもいろいろ文楽の裏側の興味深い話がいろいろあったんだけど…
私的に面白かったのが、後輩への指導スタイル。
人形遣いの吉田玉男さんは、まったく指導
せず…正に「芸は盗むもの」を実践している方。
反対に、竹本住大夫は熱血営業マンが如き厳しい指導(;^ω^)
現代っ子には絶対無理と思うw
ところで、この指導スタイルの違う二人が、実際に一緒に舞台稽古をするのは本番前の一度だけ。
しかも実際の公演でも、相手に合わせず、各々がそれぞれに自
分の信じる演技をしているらしい。
でもそれが自然に一体となっている…
長年それぞれの高みを歩んできた者にしか分からない、空気があるのかも
ということで、この「人間国宝ふたり~文楽・終わりなき芸の道~」はかなり面白かった(・∀・)
いやー社会政治に関わらない分野のNHKスペシャル(しかも過去番組)は、おしなべて良作が多いな~w
DVDも出てるから、観たい方はどうぞ! → http://bit.ly/aLaYU7