多世代が交流できる高齢者住宅を !!
国際医療福祉大大学院の高橋紘士教授は3月9日、
タムラプランニング&オペレーティングが東京都内で開いた研究会で講演し、
高齢者住宅の在り方について、単身高齢者を集めるのではなく、
高齢者が多くの世代と交流できる場にする必要があると訴えた。
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高橋教授は、今後、高齢者の単身世帯が増加して、
2050年までに最も多いタイプの家族構成になるとの推計を紹介。
その上で、高齢者住宅がこの問題への対応策になり得るとした。
さらに高橋教授は、高齢化率が40%を超えているにもかかわらず、
特別養護老人ホームへの入所者が一人もいない鹿児島県鹿屋市内の300人程度の集落を紹介。
その理由について、「老若男女の混在した人間関係をつくり出したため」と分析した上で、
「人は、さまざまな人と人のかかわりをきちんとやれば、
自立して生きていくポテンシャル(潜在能力)を持っている」と主張。
新たに設置される高齢者住宅についても、
単身高齢者を集約する住宅を造るべきではないとの認識を示した。
また、高齢者住宅の在り方について、独り暮らしの住宅モデルから
「『友』『共』『伴』の“ともぐらし”住宅モデルに転換すべき」と述べ、
プライバシーを守りつつ近所との交流も大切にできるように、
▽プライベート
▽セミプライベート
▽セミパブリック
▽パブリック―
の空間を住宅の中につくる必要性を訴えた。
このほか、フランスで高齢者がほぼ無料で自宅の一室を貸し出し、
18歳以上30歳以下の若者と共同生活する「パリ・ソリデール」の取り組みも参考になるとした。
( 2011年03月09日 20:51 キャリアブレイン )