もはや婚活まで神頼み?
|
「婚活」……現在の若い世代を特徴づけるキーワードだが、
こうしたトレンドを積極的に活用し、新たな支持層を増やしている
意外な“業界”がある。
神社・寺院
特に神社に関しては、その由来から「縁結び」をご利益とする
神社が全国に無数にある。
こうした神社が、昨今パワースポットとして
「良縁」
を望む女性を中心に大きな注目を集めているのだ。
京都観光の定番スポットである「地主神社」 、
東京・浅草の「今戸神社」 、
福岡の「恋木神社」 などなど、
ネットで「婚活 神社」を検索すると、
「お参りしてきました」というブログが多数目に付く。
こうした人気を背景に、ジェイコムが2月のバレンタインに
「良縁神社」としてもっとも名高い京都・地主神社をネット上で
仮想参拝できるサービスを提供するなど(現在は終了)、
「異業種」とのコラボ企画も登場している。
さらに、単にお参りするだけではなく、神社・寺院を
「出会いの場」として活用したいという動きも活発化している。
たとえば、静岡県浜松市の寺院・西湖山龍雲寺 のケースが有名である。
同寺で3月に開かれる婚活企画「吉縁会」は、
浜松・磐田の7つの寺院が中心となり、
近郊の寺院などが協力して開催されるものだ。
男女合わせて60人の定員に対し、予想を上回る100人近い応募が寄せられた。
今回は、先着で20~40代の男女独身者84名の参加が
予定されている。
好評につき、次回開催の計画もあるという。
また、東京・浅草の今戸神社でも、同神社で神職に就く
女性の発案により、2008年から「縁結び会」を発足。
ご祈祷と交流の場を設けた会を不定期で開いているが、
同神社のホームページによると、現在の登録者数はすでに
2000名を越えているとか。
こうした企画に関心を示す人々の心の底には、
おそらく「安定志向」があるのだろう。
有体に言うなら、インターネットの出会い系で
知り合った相手より、神仏に心を寄せる相手のほうが、
「安心できる」というわけだ。
皮相な見方をするなら、時代が不安定になればなるほど
「神仏頼み」が流行ることを考えれば、
こうした動きは現在の世相の不透明さを象徴した
トレンドだとも捉えられる。
そうした時代を生き抜いていくための「知恵」や「ノウハウ」を
授けるのは、「神社」「寺院」の本来的なあるべき姿とも言える。
そう考えると、「婚活寺」「婚活神社」も、
きわめて「正統」だと言えるのかもしれない
