何がお得か?
問題です。
平成7年から平成17年までの10年間に、
私たちが目にする「情報量」は、何倍になったでしょうか。
平成7年といえば、西暦で1995年。
Windows95が社会現象になるまで流行した年です。
その後、BS・CSなどの多チャンネル時代を迎え、
21世紀に入るとブログも登場し、
個人も情報を受信するだけでなく発信者側に
まわり始めました。
情報化社会がスタートして10年、
この間にどれほど世に流通する情報量が増加したか。
みなさん、考えましたか?
・・・正解は、410倍です。41ではありません。410です。
(総務省しらべ:平成17年度情報流通センサスより)
より正確にいえば、選択可能情報量、
つまり消費者がなにか(購買など)のアクションを起こす際の
選択肢が、410倍に増えたということです。
本当に驚いてしまいますね。
さて、ここでもうひとつ質問ですが、この10年間に、
あなたが理解・処理できる情報量は、どれぐらい増えましたか?
410倍に増えた方はいらっしゃるでしょうか。
20歳前後の頃に比べれば、ひょっとしたら減っているかも
しれませんね。
流通する情報量が増えたからといって、
ヒトの情報処理能力は、そう都合よく上がらないのです。
つまり、今までどおりの情報をユーザーに発信しても、
10年前の1/410の密度でしか伝わっていないということ。
情報化社会で戦う企業は、このような危機的状況にさらされているのです。
選んでもらえる可能性が410分の1。
じゃあ、情報を410倍発信する?
そんなことをしちゃダメだ、ということはなんとなく分かると思います。
じゃあ何倍が適正な量なのでしょうか?
わたしの回答は、「いままでよりも情報量を減らす」です。
目に飛び込んでくる情報量が
頭で処理できる限界値を超えた人類は、
どんどん自分にとってその情報は有益か無益かを
"判断する速度"が上がっています。
ほんの一瞬で、「おもしろそう」か「興味ない」かをジャッジ
しているのです。
そんな状態なのに、今まで以上の情報量を提供し続けるのは、
ただの押し売り。
嫌われるか、無視されるか。
ユーザーに振り向いてもらいたければ、
本質的なものを1つだけ、残すのです。
自社の強み、商品の良さ、他との違い。
一言で表現すると、なんなのか。
余分なモノを極限まで削り、「結局なにがお得なの?」
というユーザーの疑問に0,5秒で答える工夫。
これが、情報爆発時代を勝ち抜くポイントではないでしょうか。
一言でサラリとちがいを教えてもらう方が嬉しいですね。