当たり前病 | 馬場と私の10の約束。

当たり前病

「その考え方も分かるが、うちの常識ではありえない」、

「今のやり方は当然のやり方だから仕方がないでしょう」と

必要性は理解できても、社内の「常識」を踏まえた選択や

当たり前であることを前提として「できない」と考えてしまうケースがあります。


こういった状態を組織の「当たり前病」と呼び、なぜ、

そのようなことが起きるのか考えてみたいと思います。


「当たり前病」に感染した場合、有名なノエル・ティシーの「ゆで蛙」の理論の

カエルと同じ運命をたどる恐れがあります。

「ゆで蛙」の理論とは、カエルを熱湯に入れると驚いて飛び出してしまうが、

カエルを水に入れ徐々に熱していくと、カエルは熱さに徐々に慣れてしまい、

気付いたときには飛び出せず死んでしまうという話です。


「現状を是とする」ことは居心地が良いことですし摩擦も起こりません。

しかし、現状を大前提とするため、革新的な発想は産まれないでしょうし、

「当たり前」に組織運営を続けていると、気付いたときには取り返しのつかない

状態になっている可能性も否定できません。


なぜ、「当たり前病」は発症するのでしょうか。

「当たり前病」はいくつかの要素で構成されています。


1.そもそも、自分の「当たり前病」に気付くための比較対象がない。
(例:日本の右ハンドル・左側通行の交通事情しか知らない人にとって、

左ハンドル・右側通行の世界が世の中の主流など信じられないでしょう)

2.比較対象があったとしても、「なぜ違うのか?」と掘り下げる発想や、

発想を許容し議論するハード・ソフトが無い。

3.「なぜ違うのか」と結論が出ても、「では、どうするのか?」と

具体的な行動に移せない。

どの要素が大きいのかは個社ごとに異なりますが、

いずれも「変われない」、「動けない」となり、

「当たり前だから…」「仕方がない」となってしまうのです。


では、組織が「当たり前病」から脱却するにはどうすればいいのでしょうか。

「外の世界を見ろ!」、「議論をしろ!」というスローガンだけでは人と組織は動きません。

組織風土を変えるための特効薬はありませんが、

各社員が外の世界と接する機会を設けて、外から吸収したことを

社内で共有・議論し、結論を具体化する環境を地道に作っていくことだと言えます。


前述したような処方箋を見てどうお感じになりましたか?
「そんなの当たり前じゃない」と感じられたのではありませんか。

でも、あなたも気付かないうちに「当たり前病」に感染しているかもしれませんよ。