即断する力
迷っていてはリーダーは務まらない![]()
リーダーを目指すあなたにとって、「即断する力」は、
欠くことのできないものの1つです。
これは、「決断する力」と似ていますが、非なるもの。
「決断する力」には熟考、つまり、じっくりと考える時間があるわけですが、
即断では、速さが決め手となります。といっても間違った判断は
許されないわけで、リーダーは、より厳しい状況におかれると言ってもいいでしょう。
仕事の現場では、実は、この即断力が必要とされることが多いものです。
現代社会は、非常に早いスピードで動いています。
このため日々、状況も変わっていきますし、せっかく集めた情報も
古くなっていきます。ためらったり、たじろいだりしている間にチャンスが
逃げていくこともあるでしょう。
じっくり考えていたのでは、いつまでたっても対応できない。
そんな時に活躍するのが、この「即断力」です。
即断といっても、ただ決めるだけでなく、
それに実行が伴わなければなりません。
ナポレオンの場合は、これがたいそう早かったと言われています。
即断、即行です。
熟慮する時間もなく決定し、準備もそこそこに実行するわけですから、
ともすれば盲断、誤断ということになり、大きな失敗の原因になります。
ナポレオンは、速いことが好きな人間でした。
せっかちだったわけです。
イタリアをはじめとする各地で戦勝を上げ続けることができたのも、
1つには、その即断する力と、それをただちに実行できる健脚の部隊がいたからでした。
ナポレオンの即断力の秘密は、日頃から胸に問題を抱えこみ、
考え続けているというところにあります。
それらの問題は、何とかしなければならないものなのですが、
当面なんともできないものなのです。
普通の人間は、こんな時お手上げ状態となり、
考えるのをやめてしまいます。
けれどもナポレオンは、考え続けました。
なぜ、どうにもできないのか。
問題を構成している要因を細かく分析し、
どうすれば何とかできるのか、その方法を考え続けたのです。
そのうちに状況が変わっていき、どうにもならなかった要因の1つが動く。
その一瞬をとらえて決断、行動しました。
リーダーは、常日頃から、あらゆる問題について考えを
めぐらせていなければなりません。
目の前で起こっている問題を分析し、
今はこうだが、現状の中のどの要素がどう変わったらどうなるのか。
そういうシュミレーションを、自分の心の中でくり返しておく必要があります。
いろいろなパターンを想定しておくのです。
もちろん、情報収集も怠ってはいけません。
周りの人々の状態や気持ちも考慮に入れながら、
自分の考えや、行動の基盤となる信念を、ある程度固めておきましょう。
そうすれば、状況が動いた時にすかさず判断することができます。
間違いのない即断をする力は、日頃の心がまえの中から生じるものです。