私物の腕時計紹介
セイコー ロードマチック スペシャルの紹介です。
・Specification
Model number 5216-7070
Cal.5216
亀戸製・第二精工舎製
1974年10月製造
8振動(28800bph)
23石
自動巻き 手巻き付(両巻き上げ)
water-resistant
ギリギリヴィンテージウォッチの部類に入るかどうかの微妙な年代。
この時計に出会ったのは約一年前、彼は○nd ストリートのショーケースでG-shockや雑貨時計の中に紛れていました。他の時計とは明らかに違うオーラを放ち、私を買えと言わんばかりの貫禄のある佇まいをして、ショーケースに鎮座していたのです。
もちろん状態を見て即購入。外装はオリジナルブレス付き、傷はほぼ無く小キズ程度。カットガラスも傷や欠けは無く、ほぼ新品の様なコンディションでした。そう、外装は…
何故か自動巻きの切替車一式がゴッソリ抜き取られていました。裏蓋を開けた際に、ローターがものすごい勢いで空転していたため、嫌な予感はしていましたが、やはり部品取りに使われていた個体でした。恐らくキングセイコースペシャル等の上級機の52系に部品を取られ、余った外装を売り飛ばされてしまったのでしょう。
幸いな事に、手持ちのジャンクパーツに52系のパーツもあったため、オーバーホール後に切替車を組込んで無事動作するようになりました。
一見するとはっちゃけたデザインに見えますが、フォーマルな服装に合わせると意外と様になります。腕元が華やかになるので丁度良い塩梅です。
また、きらびやかな外装とは裏腹に、Cal.5216は細部まで作り込まれられた真面目なムーブメントなのです。上位機種ではクロノメーター認定を取得する程の精度を叩き出すことができるポテンシャルを秘めており、現にこの個体も日差±5秒以内で稼働しています。
輪列もフォンテメロン輪列がベースとなっていた62系や61系とは異なり、亀戸の51系の流れを汲んだ特殊な設計となっています。(56系は量産機ながらさらに怪奇な輪列をしています。)
また、通常のロードマチックに搭載される諏訪精工舎の5606よりも薄型、かつ日送り禁止時間帯を無くしたカレンダー機構など、その名に恥じぬスペシャルな要素がてんこ盛りです。
(※前期型の5206はデイトジャストですが、日送り禁止時間帯があります)
52系は亀戸セイコー特有の無駄に凝った(変態的な)設計がされておりパーツ点数が非常に多いです。しかしながら、ほぼ全ての部品が金属製なので、プラパーツが割れる心配は少ないです。
またこの52系、90年代頃のセイコー機械式腕時計復活に際しては、図面が残っていた事から4S系として復活する事となります。
昭和から取り残されたビジネスマンの相棒は、現在も腕元で正確な時間を刻み、腕時計としての職務を全うしてくれています。本当に、よくぞガラ時計にならず生き残ってくれた!! これからもヨロシク!!! ロードマチック!





