TissotのPR516です。ステンレス板を打ち抜いたバングル状のブレスが特徴的。


TISSOT オフィシャルからの説明では「PR516が誕生したのは1965年のことでした。PR516の、PRには「ParticularlyRobust(特に頑丈)」、そして「PrecisionandResistance(精度と耐久性)」という意味が込められており、516には、Tissotとして5番目の防水対応のシリーズで16番目のモデルであることを意味します」とのこと。実際にスペーサーに合成樹脂が用いられ、ムーブメントを機止め板でケースに固定して宙づりになるような構造をしているため、耐衝撃性が高い構造となっています。


ムーブメントは手巻きベースの自動巻き。手巻きの上に自動巻きユニットを乗せた2階建て構造です。自動巻き機構にはスイッチングロッカー方式が採用されており、OMEGAのCal.500系同様の構造をしています。チリチリという巻き上げ音が特徴的で、摩耗しにくい構造です。

 オメガでも、同系のムーブメントがCal.1481としてGeneve等のモデルに採用されていました。

 オメガ以外でもLanco等のメーカーにも同様のムーブメントが採用されており、様々な話からLemaniaの系列ムーブメントなのかもしれません。

 装飾は無いものの、パーツ一つ一つに厚みがあり、耐久性を重視した実用時計としての作りの良さを感じます。

 


10角のスクリューバックが採用されており、防水性を高めた設計です。

ケース全体がステンレススチール製です。ベゼルレスのコロッとしたフォルムがスポーティーさを強調しています。



特徴的なブレスはBambiがライセンス生産していたようです。


本来、オリジナル品には風防にサイクロップレンズは付いていないのですが、歴代オーナーが修理をしていく中で、代用品としてこの風防を合わせたようです。風防の中心位置をキズミで確認するとラドーの刻印があるため、サイズが合っていた物を流用したのかもしれません。


スイス製の実用スポーツウォッチ。華美な装飾や仕上げは無いものの、ムーブメントからケース・文字盤の作り込み、コンセプトにあった設計など、よく考えられた良き時代の腕時計です。今のTISSOTにも、この頃のような堅実さがあると良いのですが…