クラシック & モダニズム

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立夏

         

 

 

        心地よき風よ陽射しよ立夏かな

 

 


     初夏の風我が肩抱きひと回り

 

 


     朝夕に顔ほころびぬ夏きざす

 

 


     公園のその騒めきぞ初夏の声

 

 


     佇みて座りぬ立ちぬ麦の秋

 

 


     初夏の風揺るる窓より忍びをり

 

 


     薫風に身を任せたる木々の葉よ

 

 


     全開の窓辺寄り添ふ初夏の風

 

 


     木々緑ふさわしき哉聖五月

 

 


     他のために祈り祈るや聖母月

 

 

 

 

         

    ゆんフリーより

 

 

 

 

 

 

  •  

雪柳


     
     雪柳群れたる白の美しき


     道端に零れたるかな雪柳


     ゆらゆらと風に微笑むえくぼ花


     雪柳自由気儘に群がりて


     小米花ひとり囁き地を踏みぬ


     雪柳地味で優雅にひと目惹き


     春風に腰より低く舞い落ちて


     小雨降り離れがたしや雪柳


     ひと春に精一杯に咲く花や


     あそこにもここにも白い花の群れ



沈丁花


     彼の人に香り届けよ沈丁花


     沈丁花千里の彼方道しるべ


     青春の想ひ遥かや沈丁花


     沈丁花背伸びしてみよ立ってみよ


     沈丁花香り漂ひ零れたり


     沈丁花薄紅色に染まりけり


     アポロンの涙の粒か沈丁花


     沈丁花緑の冠り光をり


     光る葉に香るる花よ沈丁花


     埋め尽くし誉れ高きや沈丁花

 


ロゼット・・・

雑草の中にまみえる私
誰かが足を止めるのを
待っているかのように
じっと雑草の隙間から
空を眺めて佇んでいた
こうしてしおれて行く
雑草にもなれずに地を
這う小さなロゼット葉


思い出すのは自転車に
乗りペダルを踏む前に
私に気が付いてくれた
お兄さん毎朝自転車に
乗りながら私を見つけ
微笑んでくれたけれど
いつしか姿を見かけず
いつしか忘れて行った


小花を咲かせた頃の私
誰かが一瞬気が付いた
誰かが通り過ぎる足を
止めた時ドキリとした
けれど今はもう朽ちて
ときめく事も無くなり
心は彷徨い虚ろなまま
今日も空を眺めている


私はロゼット葉の姿に
赤や青や黄色の小花を
咲かせてあげたら再び
幼い頃に出会ったあの
優しいお兄さんにまた
逢えるような気がした
私はいつも此処にいた
お兄さんに逢うために


春は朝日のごとく・・・


春の風窓辺のカーテン揺らしをり
           光遮り透かし我呼ぶ


目覚めよと朝日のごとく春が来た
           籠り部屋より出でよ起きよと


足元に親に逸れた雀の子
         人の子に似て行ったり来たり


我を呼ぶ風や光や小鳥達
         出でよ歩けよ芽吹けよ跳ねよ


我が背押し我が心をもそっと抱き
           光誘ふ春を歩きて


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