中高一貫クラスが40名1学年あたり定員240名の水海道第一高校と下妻第一高校。定期戦でもスポーツで対決することのある両校は、なにかと比較されることも多い。今回は、令和6年度の進学実績が発表されたところで、両校の比較をしてみることにした。

 まずは、国公立大の進学実績だが、水海道第一高校の66名に対して、下妻第一高校の131名(現役生は125名)は、実に2倍の数である。これは定員240名の約半数が国公立大に合格する計算だ。まさに国公立大を目指すなら、下妻第一高校は志望校としてうってつけであろう。それに対して、水海道第一高校は私立大の進学実績が高い下妻第一高校と比較しても183名ほど私立大学の数が多くなっている。両校が合格者を送り出している大学も比較してみているので見てほしい。片方が0人の大学などは、今回は割愛させていただく。水海道第一高校で最も合格者が多かった大学は東洋大学で83名ほかにも千葉工業大学で81名、日本大学が51名と続く、一方、下妻第一高校の合格トップは東洋大で44名であった。おもしろいことにMARCHにおいて

は、水海道第一が71名、下妻第一は72名と拮抗している。

 また、令和6年度の倍率を見てもらうとわかる通り水海道第一高校・中学校は県内有数の競争率を誇っている。この現象は、3年前の中高一貫校の設立から顕著になった。ということは、4年後の大学進学実績には両校の中高一貫校の出身生が大学受験で加わり、そうなると、この進学実績も変化が起こるように思われる。

 高校・中学校での話を聞くと、適性検査により選抜された生徒さんたちは、非常に成績優秀で4年後の実績では現在よりも、実績が華やかになるのは、確実な気がする。