受験も近づいてきましたが、常総市の公立高校への進学はどのくらいであるか、地元紙によると常総市の令和5年度の卒業生は、521人である。対して、常総市公立高の定員は、水海道一高240人、水海道二高240人、石下紫峰高160人で合計640人が定員となっている地元公立高校に進学するには、良い環境と一見すると見える。

 

水海道第一高校への進学者は、守谷市の半分以下

 

地元の受験生たちの苦労がわかるのが、最近競争率が激しい水海道第一高校を見るとわかる。令和5年の水海道第一高校への常総市からの進学数は37人と守谷市からの78人の半分以下と少ない。入学者の内訳は、一番多いのが守谷市の78人、つくばみらい市48人、地元常総市からは37人、坂東市30人、つくば市29人となっている。TXが開通したことにより、人口が4倍にもかかわらず公立高校が3つしかないつくば市からの入学者が多くくるようになり、常総市からの入学者は過去3年間を見ても減り続けている。各公立高校には、成績が優秀な生徒が集まってくるのは良いのだが、地元の将来を支える子どもたちにとっては、入学が大変な時期は続くかもしれない。ちなみに、令和5年度の常総市からの進学数は、水海道第二高校が84人でトップとなり、2位が石下紫峰71人、3位が守谷高校の41人、4位は下妻第二高校の38人、5位が水海道第一高校の37人となっている。

 

水海道第一高校附属中学校への進学者は4名

 

水海道第一高校では、附属中学ができたことで市内からの進学数の増加があるという意見もあるが、市内からの令和4年の附属中への進学者(第1期生)は4名(40名中)と少なく、つくば市や守谷市を含む受験競争を勝ち残ることが必要だ。さらに、第1期生が高校1年になるときは40名の定員が削減となり、競争はさらに激しさを増すであろう。 地元の高校が注目されることは悪いことではないが、受験を迎える生徒たちは、受験への意識を高ていく必要がある。