2020年米大統領選挙候補者の動向について(第3回目)
前回(1月4日金曜日)のブログ(本シリーズの2回目)では、有力な2020年米大統領候補者の1人とされている元副大統領ジョー・バイデン氏に関するものでした。今回も、民主党側の動きについて報告します。
共和党の2020年候補者に関しては、すでにトランプ氏は連邦選挙委員会に2020年の大統領候補者として登録していることと、[i] 現在の共和党がとりわけトランプ大統領を支えることを中心とするトランプ党化していると考えられることから、現時点では、トランプ氏以外の誰かが共和党での指名を得ると考えるのは現実的でないと考えています。共和党の側に何らかの大きな変化が現れた場合には、これについても報告していきたいと思います。
1月11日金曜日、ハワイ選出のトゥルシー・ギャバート下院議員が2020年大統領選挙に出馬することを決心した。来週中に発表する」とCNNのインタビューで発言しました。[ii]彼女は、37歳で、イラク戦争を経験した退役軍人でもあります。
ポリティコのダニエル・ストラウス記者によれば、現在3期目を務めている彼女は、民主党内では同党内の通説に抵抗する傾向を持った一匹狼的な存在とみなされているとのことです。2016年の大統領選挙中においては、民主党の予備選挙でヒラリー・クリントン氏よりもサンダース上院議員を支持するために、民主党全国委員会の副委員長を辞任。それ以降、サンダース氏の運動と連携し、2018年の中間選挙では、サンダース氏と連携しているアワ・レボリューションによって支持されたとのことです。
また、2016年のオバマ大統領からトランプ次期大統領への政権移行期間中、トランプ次期大統領と会っており、同僚民主党員からの非難も受け、さらには2017年にシリアのアサド大統領とも会っており、これも広範な批判を呼んだともいわれています。
「出馬について決断したのは多くの理由があります。ヘルスケアに対するアクセス、
刑事司法改革そして気候変動問題など、私の懸念しているアメリカ国民が直面している多くの問題があり、それを解決することを支援したいと思います。・・・その他に中心となる争点として、戦争と平和の問題があります。・・・これらの問題に取り組むことができること期待しており、立候補の正式な発表時により詳細に語りたいと思います」と発言しています。5月には、回想録が発売予定になっているようです。[iii]
また、翌日1月12日土曜日、元サンアントニオ市長であり、オバマ政権で住宅都市開発長官を務めたフリアン・カストロ氏(44歳)が2020年の民主党民主党大統領候補者として名乗り上げました。同氏の出馬発表の状況等については、AFPのBB NEWS(日本語)が参考になります。[iv]
「デモクラシー・フォア・アメリカ」は、好ましい民主党の大統領候補者は誰かを問う調査を昨年11月29日から12月日までの間に行いました。同調査の結果では、バーニー・サンダース上院議員(36.14%)、ジョー・バイデン元副大統領(14.87%)、ベト・オルーク下院議員(12.34%)、エリザベス・ウォーレン上院議員(7.89%)、カマラ・ハリス上院議員(6.95%)、シェロッド・ブラウン上院議員(3.33%)、エイミー・クロブチャー上院議員(2.72%)、コーリー・ブッカー上院議員(2.16%)に次いで、トゥルシー・ギャバート下院議員が、2.06%の得票を得て、9位となっています。また、フリアン・カストロ氏は、0.55%で14位でした。[v]
なお、この調査ではエリザベス・ウォーレン上院議員に次いで人気の高かったカマラ・ハリス上院議員は、1月8日に「The TruthsWe Hold: An American Journey」というタイトルの回想録を出版しました。ステファン・コルバートの「レートショー」で、ホストのコルバートが「これまでの多く人が大統領選挙の2年前に自分を多く人々に知ってもらうために本を出版するが」と彼女の著書を手にして、前置きし、「上院議員、あなたも立候補しますか?」と質問しました。それに対して、遠慮がちに、しかし嬉しそうに「I might(するかもしれません)」と回答しています。これについては、脚注[vi]をクリックしてください。カマラ・ハリス上院議員のその時の実際のやり取りをうかがうことができます。