久しぶりにブログを再開しました。

今日のアメリカの政治には、日々様々な展開があり、多くの出来事が日本のマスコミによって我々に伝えられていますが、マスコミによって報道されていないことも多々あります。本ブログでは、日本のマスコミのメインストリームによる報道を踏まえつつも、それらが報じていない多くの事柄を取り上げ、お伝えしたいと思います。

コメント大歓迎です。
これからどうぞよろしくお願いします!

2020年米大統領選挙民主党候補者に関するある世論調査について
 
1220日付のワシントンポスト紙のファクトチェッカーによれば、トランプ大統領は、就任700日で7,546回の虚偽あるいは誤解を招く発言を行ったとのことです[i]。 嘘をつき、独断専行を続けるトランプ大統領に対して、米国の国民の多くはおろか、世界的にも多くの人々が大統領としての資格に大いに疑問を抱いていることは紛れもないことと思われます。
 
2016年米国大統領選挙へのロシアの介入とそれに対するトランプ陣営の関与とトランプの司法妨害の疑いに関するモラー特別検察官による捜査は、着実に前進しているようです。しかしながら、ウィテカー司法長官代行の任命と次期司法長官へのウイリアム・バー氏を指名しようとする動きにみられるように[ii]、モラー特別検検察官の捜査を封じ込めようとするトランプ大統領の意図も明らかになってきています。
 
2018年中間選挙における下院議員選挙における民主党の勝利により、201913日から始まる連邦議会においては、下院民主党によるトランプ大統領に対するけん制の動きが強まり、上院におけるトランプ党化した共和党との党派的対立が激化する可能性が大きくなるものと思われます。
 
今後のアメリカ政治はいずれにしても、トランプ大統領の意向にさらに振り回される展開となると思われますが、モラー特別検察官による捜査の進展次第では、大統領弾劾の動きも強まる可能性があります。ただし、中間選挙で上院での議席を増やした共和党上院議員[iii]がカバノ―最高裁判所判事の承認で見せたような部族主義的党派性を見せた場合には、下院での弾劾決議が行われ、上院での審判に至った場合でも、大統領を解任するうえで必要な共和党上院議員の賛成票を得られない可能性もあり得ます[iv]。一方で、20191月かスタートする連邦議会下院議長に就任することが確実な民主党のナンシー・ペローシ下院議員は、弾劾の可能性を追求することについては慎重な姿勢を崩していませんが、その背景には、クリントン前大統領に対して共和党が弾劾を振りかざしたことで議席を減らしたことの轍を踏みたくないとの思惑があるようです[v]
 
弾劾によってトランプ大統領を罷免することができない場合、米国国民に残された明らかな選択肢は、次の大統領にトランプ氏以外を選出することです。では、トランプ氏が再選を目指した場合はどうなるのか?トランプ氏以外に共和党の候補者はあり得るのか?民主党の候補者はだれが選ばれるか?共和党候補者と民主党候補者のいずれが有利か?現時点では、まだ状況は混とんとしています。
 

そのような中、2020年に予定されている次期大統領の民主党の候補者と目されている人々に関するUSA TODAY/SufforkUniversityの世論調査の結果が報じられました(1226日報道)[vi]。この世論調査は、民主党員と民主党寄りの無所属の人々に「これらの民主党員が2020年の大統領選挙に立候補したら、どう感じるか?」を質問しています。そして「これらの民主党員」として、

    「誰か全くの新しい人」

    オバマ政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏、

    現上院議員で2016年の予備選挙でヒラリー・クリントン氏と民主党の候補者指名を争った現職の上院議員バーニー・サンダース氏、

    2018年中間選挙で共和党上院議員・テッド・クルーズ氏に挑戦して敗れたが、一部の支持者から2020年大統領選挙候補者として支持されているテキサス州選出の下院議員ベト・オルーク氏、

    アフリカ系メリカ人女性上院議員としては2人目のカリフォルニア州選出カマラ・ハリス氏、

    ニュージャージー州選出上院議員コーリー・ブッカー氏、

    マサチューセッツ州選出上院議員エリザベス・ウォーレン氏、

    ビリオネアで元ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ氏、

    ミネソタ州上院議員エミー・クロブチャー氏、

    2016年民主党大統領候補者でトランプに敗れた元上院議員・国務長官であったヒラリー・クリントン氏を挙げています。

 

それぞれの人々について、「立候補した場合ワクワクする(Excited)」、「立候補してもいかなる変化もない(Makes nodifference)」、「立候補すべきではない(Shouldn’trun)」そして「その候補者を聞いたことがない(Never heard of them)」を回答させるというものでした。

 
その結果は、「立候補した場合ワクワクする(Excited)」という回答で50%を超えたのは、「誰か全くの新しい人」とオバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏(約55%程度)だけでした。現在予想されている人々の中では、バイデン氏が最も好感を持たれているという結果となっています。民主党の次期大統領候補者として有力と目されているバーニー・サンダース上院議員(40%弱)、ベト・オルーク下院議員(30%前後)、カマラ・ハリス上院議員(30%前後)、エリザベス・ウォーレン上院議員(30%弱)、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長(約20%)等はいずれも現時点では50%を超えませんでした。
その一方で、「誰か全くの新しい人」(約60%)に対する期待のほうがバイデン氏を超えています。今後、バイデン氏を超える期待を寄せられる全くの新しい人が出現してくるのか注目したいと思います。
 
また、サンダース、ウォーレン、ブルームバーグ、クリントン(再度の出馬に対する期待が一部にある)の各氏に対しては、「立候補すべきではない(Shouldn’t run)」という評価が「立候補した場合ワクワクする(Excited)」よりも大きいことが明らかになりました。これらの人々が実際に立候補した場合にはどのような結果となるのかも興味深い点といえます。(これらの結果については、注ⅵをクリックし、記事の中にあるグラフをご確認ください。)
 
 
今後も、各種機関による2020年大統領選挙に関する世論調査や記事が発表されることと思われます。折に触れてそれらについてもこのブログでお知らせできればと思っています。