毒々
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[Round 2]

ここは、あんだぁわぁるど。
 地下世界。
 不法投棄場。
 産業廃棄物処理場。
 ゴミタメ。
 クズカゴ。
 「人によっちゃぁ“地下街”なんて呼ぶのもいるけど、そんなもんじゃねぇな。後ろ暗い意味満載で言うなら別だけどな。」
 曰く、アルビノ。
 頭が痛い。胃が痛い。胃がどこにあるのか、なんてことは、正確には知らないけれど。
 「たぶん。たぶん、だ。たぶんおそらくだけど、お前は上の世界から落ちてきたみたいだ。あぁ、堕ちてきたって言うべきかな?どっちでもいいけど、戻ることはオススメできない。っていうか戻れないし。堕ちた天使が元に戻るなんてありえないし。お前、天使じゃないし。」
 ここは、あんだぁわぁるど。
 何年かに一度かの割合で、上から堕ろされた人間が転がっていることがある、とのこと。
 自分で堕ちてきたのか、迷ったのか、堕とされたのか、どれかはわからないけれど、通常ではありえない、とのこと。
 つまり、僕は特例。特別。スペシャリスト。
 ここは、あんだぁわぁるど。
 「地球が丸いなんてどうしてわかる?見たのか?聞いたのか?触れたのか?その目で?耳で?それは本物だった?お前がお前であるなんてどうしてわかる?見たのか?聞いたのか?誰かに言われたから?記録が残ってれば万事オッケー?」
 地球が丸いなんて当たり前のこと。
 僕が誰かであったことなんて当たり前のこと。
 けれど、ここにはどんな記録もない。僕を知る人もいない。地球は丸くなかったらしい。
 「いや、丸いかも知れないけどさ、見たことないだろ?」
 どっちなんだ。
 「そんなわけでよろしく、俺は宇崎兎。化偽族ラストの一匹。地下生まれの地下育ち。世間知らずなんで、今後よろしく。お前の名前は?」
 ・・・・・・・・・・・・・。
 知らねぇって言ってんだろ。

 

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意見や文句、あらゆる言葉を受け付けます。

むしろ大歓迎で。

矛盾してて納得できない流れなどがあったら指摘していただきたいです。

 

。

途端、胃が宙に浮くような、足場が突然なくなってしまったかのような不安に襲われる。さっきまであった蒲団のぬくもりが嘘のように消し飛ぶ。大体これは蒲団なんてものではない。何かの毛皮だ。いや、そんなことはどうでもいい。どこだここは?誰だこいつは?ここにいる自分は誰なんだ?
 「もしもーし」
 目の前で放たれた言葉が耳の奥で遠く鳴り響く。
 靄がかかって、擦り切れたビデオテープのノイズのようにも聞こえる。
 それでも僕は反応できない。
 「おーいおーい、聞こえてるー?」
 目の前にある状況が把握できない。
 「・・・わからない・・・・・・」
 そう、わからない。
 「は?何が?自分が?場所が?俺が?主語がないッスよ。故にサッパリわからん」
 うざったいぐらい言葉をまくしたてるアルビノ。
 うぜぇよ。
 「自分がわからない。ここがどこかも。あなたが何者かも。」
 おそらく僕の目は虚ろになっている。おそらくどころか、これでは確実だ。脳がフリーズしている。徐々に解凍されてきてはいるけれど。
 「・・・うーむむむ、そいつぁー困ったぞー・・・・。・・・そうだなー、とりあえずここはこんな場所で俺はこんな人間でお前はそんなことを言ってしまうような人間なわけだ。何があったのかなんて俺にはサッパリわからないけど、とりあえずお前はどっかに色々忘れてきちゃって体と人としての基本事項ぐらいしか持って来れなかったみたいだ。・・・・・・あ。ていうかさ、お前、初心者?初体験?未体験?ハツモノ?」
 何の説明にもなっていない、まくしたてられる言葉。
 「何がですか・・・?」
 僕の言葉と同時に、アルビノの人は体を椅子に座ったまま仰け反らせ、眼を目いっぱいに見開いて、言った。
 「あんだぁわぁるどへようこそっっっ!!!」
 は・・・?
 「あんだぁわぁるどへようこそっっっ!!!!!!!」
 繰り返されなくてもわかります。
 っつーか、なんだよそりゃ。

変更の可能性あり

[Round 1]
 「クソッたれ!」
 と、言ったような気がした。
 ぼやけた頭が徐々に覚醒していくなか、浅い眠りの中で寝ぼけなまこでぼやいたものだから実際に口走ったのかどうかわからない。もしも周りに人がいたなら、それは言葉の形をなさず、むにゃむにゃとそれこそ寝ぼけているのではないかと勘違いしただろう。けれど、ここは自分の部屋の中、ベッドの上、暖かい蒲団の中なのだ。ぬくぬくと飽きることなく惰眠を貪ってやる。へへ。
 「・・・起きたか?」
 はい?
 僕は飛び起きた。
 文字通り飛び起きた。
 四肢で蒲団を蹴飛ばし、その勢いで起き上がった。もしかしたら垂直に飛んでいたかもしれない。
 ベッドから体を起こしたちょうど真正面に、椅子に座ってこちらを眺めている・・・真っ白な、アルビノがいた。赤い瞳に、白い肌、長い髪。そして今までに見たこともない、表現しようのない、服を纏って。あえて言うのなら、顎先まで襟のあるロングコート。それも肩のあたりでハーフジャケットのようになっている。
 「コトバ、通じてる?」
 アルビノの人は聞いてくる。
 「誰ですか・・・?」
 何も考えずに、思わず口をついて言葉が出た。誰なんだこの人は。
 「『誰ですか・・・』じゃなくてさ、俺が聞きたいよ。お前、誰?何なの?狩りに出ようと思って外に出たら赤ん坊みたいに丸まって地面に寝転んでる変な格好したやつがいるじゃんか。そのままにしておいたら何かに喰われちまうだろ?もしも、目が覚めて言葉が通じなかったら喰っちまおうかって色々考えてたんだけどさ、言葉の通じるやつと話すのは久々だし、やっぱ人喰うのは問題だよな。やめとくよ。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 どれだけ考えても、昨日泥酔して地面で寝転んだとは思えない。その証拠に頭はスッキリサッパリ目覚めている。二日酔いのように頭痛がするわけでもない。
 「なぁ、お前、名前は?どこから来たの?」
 間髪居れずに聞いてくる。頭を整理する間もない。それにしても変な質問だ、まるで自分は迷子の子供になったような気がするような・・・。
 「名前・・・?」
 ふと、口に出して気づいた。
 自分は誰なんだ?
 

投稿場所

自分の書いている小説みたいな、パチモンみたいなものが、どのジャンルに当てはまっていくのかがわからない。
それに、どの程度のレベルの文章力かも。
低いことはわかってはいるのだが、どの程度低いかがイマイチわからない。
どこに投稿しようか・・・と考えると、「この程度なら自分でも書けるな」と思える小説を出している出版社がいいような気がする。
どこがいいのやら。

第一章 [Round 0]


第一章

[Round 0]
 毎日毎日ダラダラダラダラと永続的に続いていくのではないかと勘違いしてしまう程に退屈な日常。
 毎日毎日懲りもせずにグダグダグダグダと無駄に繰り返される無意味な日常。
 ある一つの現象を見て、それが実際「退屈」なものであるとか「無意味」であるとか「無駄」であるとか(ネガティブな単語ばかりだが)感じているのは個々で違う。――――というのも、人それぞれの感受性は千差万別であるからだ。いや、それ以前にその「現象」はそこにただ「在る」というだけで、何も発してはいない。それに対して感性を働かせ何をどう思い考え感じるか、というのは人間の勝手なのだ。
 「それ」は、ただそこに「在る」だけなのだ。
 例えば、夕日を見て懐かしむのは血の色である赤を古代から刷り込まれた郷愁を想うからだという話がある。むろん夕日を見たところでまったく動じることもない、という者もいるだろうが、それはひとまずここでは措いておく。大衆を相手に、一つの現象を体験するにおいてすべての人間が同じ感じ方をするものの例として夕日をあげているのだ。この夕日を懐かしむという感性の働きは、人がそう感じているに過ぎない。これもまた、そこに在るだけなのだ。
 誰かにとって楽しいことというのは、誰かにとって不愉快なことかもしれない。
 誰かにとって好きなものは、誰かにとって嫌いなものかもしれない。
 だが、それがその人間をそうさせているのではなく、その人間がそう感じているに過ぎない。
 こう考えると、本人の努力次第では不愉快なことも愉快なこととなりえなくもないが、そう感じられるように努力するのは途方もない。悟りでもえるしか方法がない。
 何にせよ感受性の問題なのだ。
 だが、これがまた曲者であったりもするのだ。往々にしてこの感受性は一定の決まりがある。「おもしろいものはおもしろいのだ」「綺麗なものは綺麗なのだ」と言った風に、感受性まで民主主義的な多数決(民主主義は多数決ではないが)で決められてしまう。そうすると、当然そこからはみ出してしまうあぶれ者が現れる。このあぶれた者たちは、人とモノの感じ方が違うというだけで迫害され孤立することが多々ある。

・・・ふざけんな、そんなもんは自分のせいじゃない。そう感じるから仕方ねぇんだよクソッタレ。

廃街

みなとみらいの街のガラガラにひび割れた道路を
 ズタ袋を背負って歩く君の姿が
俺には想像できる

深い霧の立ち込めた街には
 まだ日が昇らない
薄もやの中で君は腰を下ろし
 ズタ袋からペットボトルを取り出し
残り少なくなった水を飲む

生い茂った木々から突き抜け
廃墟と化したランドマークタワーの根本はツタに囲まれ
 君は見えない頂上を見上げることだろう