「一番残念なのは落合の暗さ」落合時代の中日、勝っているのに観客が減ったワケ
喜怒哀楽、表情を一切出さない。情報を漏らさない。
それは、内を守るために、外を徹底的に排除するという、指揮官としてのシビアさなのだろう。そこには一切、指揮官の感情は見えてこない。
指揮官の感情が、見えなくても何の問題もない。
むしろ、立浪の様に、笑うところじゃない場面で、ニヤニヤしてるのを見せられる方が、不快。
最下位なのに、ヘラヘラ、ニヤニヤ、人を小馬鹿にしたような、TPO全く無視。
稀に勝ったら浮かれてるとか・・・笑ってる場合じゃないわ!
全く、信頼感ないことを、ひけらかされるくらいなら試合後の談話もなくていい。
首脳陣が、何を考えてるか分からない方が、まだまし。
下手に、ズレまくったヘンな回答するから、ファンの苛立ちを誘うんだって。
星野仙一のように笑い、怒鳴り、暴れ、そして泣く。そのエンターテインメント性が、落合中日には一切感じられなかった。
監督が、激情型だろうが、なかろうが、選手が、自由にやって、選手が、活躍することでエンタメ的になれば、それでいいと思う。
田尾安志が指摘するのは、そこなのだ。
指摘してることごと、問題。
「落合のやり方で、僕が一番やっぱり残念なのは、あの暗さなんだよね。あの暗さを、ファンの人たちがどう見るか、というところだよね」
ファンが、どう見るか?と思う回路が、怪しいな。
暗いから面白くない?
だんまりだから面白くない?
へ?
ヘラヘラして、言わなくてもいいこと言って、勝てない方が、問題じゃないか。
ここからが、今の球団の体質を作ってる原因。
星野も高木守道も、岐阜や豊橋、浜松といった親会社の中日新聞社の販売エリアでの主催ゲーム前には、地元の販売店などが主催する激励会に出席し、挨拶をし、親交を深めた。
新聞社の販売エリアの抱き合わせで、親交を深める。
接待をしてこそ?
問題が、ここまではっきりしてるのに監督の暗さの問題?
政治家と一緒じゃないか?
東海地方のあるスポンサー企業は、毎試合のようにバスで社員が観戦ツアーにやってきたという。星野はそれを出迎え、会社の幹部にも挨拶に出向いたという。
落合はそういう儀礼的なことを、一切やらなかった。
それは、野球に専念するためには必要がない。契約書にも書かれていないという、落合なりの理由がきちんとあった。
契約書に書かれていないから必要ないと判断したのか?
試合で結果を出すことが、首脳陣や監督が、やることでしょ。
スポンサーのお偉いさんが「星野監督に出迎えらるんだぞ」と、まわりにマウントを取りたい、それだけのことに付き合わされる必要はないのに?
これが、問題だと?
おかしいでしょ。
直接、契約してる間柄でもないのに「接待するのが、当然!」とご立腹で、ツアー止めるなら止めてもらって結構じゃないか。
招待だから来てた観客なら、元々無かった集客。
企業で買ってるシーズンシートは、企業のお金。
それを「俺は、星野に接待されるんだぞ!」とひけらかしたい為だけで観戦ツアー開いていただけ。
純粋にファンで、応援してるからスポンサーになってる、勝ちや優勝して欲しい!と思ってるなら、接待などなくても、ツアーやるでしょ。
ただ、そこで大きなハレーションが起きた。そうした付き合いを一切やらなかった落合への反発から、複数のスポンサー企業が年間予約席の購入を控えたいという“撤退”を示唆する動きを見せたことがあった。
普通に大人げない。
老害。
今どき、飲みに行くのも部下が、断る時代。
接待しないのは、その先駆けじゃないか。
それが2006年。落合政権下で2度目のリーグ優勝を果たした時だ。不穏な動きを感じて、当時のオーナー・白井文吾の自宅に“朝駆け”をして、続投がなかなか発表されない理由を直撃したこともある。
「挨拶やろ?行かなかったんだろ。それで、スポンサーの方が行かない、やめるって」
スポンサーのお偉いさんの御機嫌を、損ねたし、お偉いさんの対面が、保てない!と、ご立腹に合わせた球団が、商魂に傾いて、チームが、暗黒に入る道を行かされることになった。
今の時代、新聞社に威力もないでしょ。
他の企業の方が、先進的だし、スポンサーも兼ねたチームのことを優先にしてくれる企業に親会社、変えた方が、いい。
田尾にも、そうした水面下の動きが耳に入っていたという。
現役選手の耳に入れるのは、スポンサーには、媚びないといけないって刷り込みじゃないかな。
プロで、実力の世界なのに、勝っていてもスポンサーから切られるとか、理不尽極まりない!!!
「監督って、そこも大事やと思うねん。やっぱり、スポンサーがあり、ファンがあってやっていける職業なのね。そういう発想があるのかないのか。結果残しゃいいんだろっていうだけじゃ、ね?弱いチームを預かったから、俺はそれをよけいに感じるんだよね」
確かに、スポンサーあって存在出来るし、弱いチームのスポンサーになってくれるのは、有難い存在だとは、思うけど・・・結局、勝敗が、一番の問題。
それを「ツアーまで、やってやってるのに!挨拶にも来ないならツアー止める」って、偉いさんが、自分の対面を気にして、大人げないことしてるだけ。
観戦ツアーなんだから観戦することが、メーンなのに、それ以外の「挨拶来ない!イラ!」で、勝ってるチームの監督を下ろさせるとか、誰のために、何のために球団を持っているのか?やっているんだか?
福留孝介は、落合政権下でのプレーを経験している。
「多分その頃は、一番脂が乗っている選手が多かったというのもあるけど、個々が自分で自分のことをすべて行えるくらいの選手が多かったから、周りがどうのこうのというのは気にしたことがなかったですね」
福留をはじめ、荒木雅博、井端弘和、立浪和義、森野将彦、中村紀洋、谷繁元信、タイロン・ウッズ、川上憲伸、山本昌、岩瀬仁紀。
名前を挙げていけばキリがない。記録にも、記憶にも残るそうそうたるメンバーが揃っていた。それを束ねて、力を発揮させたのは間違いなく落合の手腕でもある。
今もポテンシャルのある選手が、多くいる。
ファームで、成績を出してる選手もいるのだから。
「相手が、ファームだから」?
同じレベルで戦っていて、秀でてるのだから、ポテンシャルは、あるし、比べても上回ってるってこと。
それが、一軍相手だと結果を出せないのは、力の差が、あるのかな?と思うけど、起用の仕方、采配で、活かすも殺すも結果は、変わってくる。
必要なのは、結果を出すこと。
お偉いさんに媚びたくなければ、媚びなくてもいいし、結果を出してるのに、本当の意味での集客が、減るのもおかしな話し。
本当に強かった時に減ってるのか?
弱い時の方が、観客増えているのか?
この数字とは?落合政権下で、2月のキャンプは「6勤1休」のハードスケジュールだった。故障を避ける、あるいは週末の観客動員を考慮し、「3勤1休」や「4勤1休」を組み合わせての1カ月間というのがスタンダード。しかし落合の方針は、そうした要素は一切関係ない。
「シーズンに入ったら、6連戦で月曜が休みだろ?」
ド正論!
その上、キャンプは、同じ場所だけどシーズンは、移動もある分、もっときつい。
練習が終わるのは、日の長い沖縄なのに、日がとっぷり暮れた後。北谷の球場前にはショッピングモールがあり、その一角にかつて「観覧車」があったのだが、その観覧車にナイター営業用のイルミネーションが灯っても、まだ中日は練習をしていた。
長くやれば、いいって事でもないと思うけど・・・「あれだけ練習したんだから」と、それが、自分自身の背中を押すこともあるだろうし「あれだけやったのを無駄にしたくない!」もあると思う。
落合監督のノックのフォームのこと
「ブレへんでしょ?だから、全然疲れないんですよ」
こう言うのは、プロの目ならでわって事なんだろうな。
監督になる年齢でも、長時間ノック出来るって😳
宇津木さんもタフだったな。
がみがみ言うわけでも、声を荒げることもない。淡々と打ち続ける。しかし、そこに一切の妥協はない。
口じゃない!!!
口先でなく、結果!!!
マシン打撃を3時間。若手選手が気合を入れるためなのか「うりゃ」「おー」と、1球ごとに、悲痛な叫び声を上げていた。
「あんなことしてるから、力が抜けちゃうんだ。分かんねえのかな?」
それを分からせるために、打たせ続けているのだ。
答えを教えるのは、簡単だし早いけど、選手自身が、経験から得られる、これが、成長で、見守りながら外れそうになったら正す、信頼と関係性。
猛練習や細かいアドバイスを通して落合イズムが浸透し、さらに旬の時期を迎えていた多くのスターたちがいたからこそ、落合中日は無類の強さを発揮したのだ。
なのに、観客動員が伸びない。スポンサーからの“受け”も悪化しつつあるといえた。
いや「なのに」じゃないやん?
強さと集客は、関係ない。
集客の減った原因は「挨拶してくれないから、僕ちゃん激おこプンプン!」で、スポンサーが、減ったからでしょ。
勝敗とは、全く関係ないじゃないか。
「その人の中での当たり前が、周りの人からしたら当たり前じゃないところもあるじゃないですか。星野さんは、自分の当たり前じゃなく、その地域、その場所での当たり前を通してきた。そんな気がする。星野さんってホントにこの名古屋という地を理解してやっていた。タイガースに行った時には大阪の、楽天に行った時には東北の地域性を理解していた。だから中日の監督、阪神の監督、楽天の監督の時、全部別人ですから。でも落合さんは、自分のやってることが当たり前。それを押し通したんです」
当たり前ではなく「何をよしとしたのか?」「どんなやり方が、自分に合っているのか?」だったのでは?
星野さんのやり方でも、落合さんのやり方でも、ちゃんと試合で結果を出していた。
スポンサーのエゴに左右されたことを球団やまわりが「集客が、強いと減り、弱いと増える」的に、意識をすり替えた事が、問題。
星野が種をまき、山田が水をやり、いよいよ花を咲かせようという時期だった。
なら、今、必要なのは、山田さんなのでは?
与田さんなのかもしれないし。
井端さんかもしれない。
何の成果もなく、逆に土壌まで荒らして3年もそれを放置してるとか、一番、避けたい状態。
その“旬”を見逃さず、力のある選手たちに、猛練習という肥料を与えて、さらに成長させた。その手腕には恐れ入る。
いつまでも「打てるまで待つ」しか言わない、考えていない者が、何のために存在しているのか?
不毛の極み!