「意外と反権力」『虎に翼』ではなく『エルピス』だった? ふざけた場面ばかりのJK弁護士ドラマ

『JK弁護士』は、観てないから、知らないけど


『TRAに翼』も『エルピス』も面白い。


『エルピス—希望、あるいは災い— 』

は、"—希望、あるいは災い— "と、ついてる事が、和訳タイトルみたいな。


佳境に入って、テレビ局のスタジオで、浅川と斎藤が、二人きりになり、浅川は、冤罪をはらすことを優先にして、斎藤の取り引きにのる。

個人的に、この取り引きに「社会が、傲慢な奴の都合で回っているのだな」と思える。

これが、よりリアルな今の社会を表してるなと思った。


ドラマの流れからして、斎藤が、100%信用ならない奴だってこと。

野心家で、自分の都合が、いいように立ち居振る舞い、人の気持ちを利用する様な男。


なのに、浅川は、取り引きにもなっていない条件を飲んで信用してしまう。

男女の関係が、終わっているとは言え、浅川の方には、まだ情が、残っていて、斎藤の思う壺にはまってると思える。

斎藤は、浅川の気持ちを分かっていて騙してる、絶対に。


この斎藤「一国のこと!これは、君のような者が、落としてもいい爆弾じゃない!俺が、しかるべき立場になった時に正すから」的なことを言って、浅川が、持っている、悪人の根っ子の検挙に繋がる証拠を公にすることを阻止しようとする。

その代わりに、冤罪の真犯人を差し出すからと持ちかける。

サブタイトル?の希望は、斎藤を信じてるから希望を持ちたい。

けど、斎藤に任せることが、この先の大きな災いになるかもしれない。


「一国のこと」と、大層な事を言っているが、今の政治家に当てはめると「首相が、殺人事件に関わっている」みたいな。

「だから国政に関わってくるから、君のような者が、落としていい爆弾じゃない」と言う。

斎藤に微塵も情のない者からしたら「何が、だからなのか?何、言ってんの?」でしかない。

殺人事件に関わってるヤツが、首相をやってると知っていて放置してる方が、問題だろ。

国政以前のこと!

「司法が、おかしい」みたいな台詞も出てくるので、ここで爆弾を落としても、有耶無耶にされるのも、今の日本では、あり得る。

確実に、目の前にある「冤罪を晴らす」ことを優先したのかもしれないけど。


でも、事件を隠蔽するようなヤツが、しかるべき立場になった時に、やることなんて決まってるじゃないか。

隠蔽しかせんだろ。

自分の立場を守るために。

この取り引きは、後々「過去に隠蔽を行った」になるのだから。

しかるべき立場になる為に、やることは、まずこの隠蔽を隠蔽する。

嘘をついてる。

嘘は、嘘を招いて、虚構しか得られない。


それを真顔で言って、説得するんだから、こんな詐欺師が、野心の塊で詐欺師になる。

政策も出来ずに、政府として機能していない、やってることは、国民を騙して私腹を肥すことだけ。


死刑囚にされた冤罪自体は、晴れた。

けど、事件の根本は、解決していない。

『相棒』でも、たまに警察組織や政治家の回が、あるけど、流石の右京さんでも、そこは、正せていない。

だから、スペシャルとかで、警察や政治家の話題の時は、あまり好きじゃないんだな。

『エルピス』は、何故、こう言う社会になったのか?こう言うところから道が、出来ていて、正せないのは、そう言うことかと、もう一歩踏み込んでる。

野心家の都合に動かされると、ろくなことない、詐欺の注意喚起でもあるような。

「面白くない」と思うのは、自由だけど「評価されてるほどでもない」とか、それを『テレビ健康診断』とか、言って、こんな記事でお金儲けしてるとか、詐欺だな。