『ザリガニの鳴くところ』 

人種差別や偏見が、筋の内容かな?と思う。


主人公の女の子のことを気に掛けてくれていた商店の黒人夫婦が、店に来る白人に怯えて恭しく接する感じや、最後の落ちが、そうなのかな?と思える。


湿地に住む一家。

父親の暴力から母親が、逃げ、兄弟が、逃げ・・・父親まで蒸発し、10歳位の女の子が、一人残って、学校にも通わず暮らしている。

この状況から、村八分的にされ、意味嫌われる少女の存在から、関係のあった男の殺人事件で「ああ言う育ち方だから犯人に決まってる」と偏見で、犯人扱いされる。


事件が、起こった時、彼女は、出版祝いで街に出ていた。

そんな目出度い日に殺人なんてしないだろう。


殺害現場には、バスに乗り、1時間後の最終バスで戻ってこないといけない。

被害者を呼び出し、殺害して戻ってこられるのか?

難しいでしょう。


彼女は、終始、自暴自棄の様な状態で「どうせ、誰も分かってくれない」的な姿勢を貫いていた。


偏見を逆手に取り、弁護士が、陪審員に「偏見の目で見られながらも、ひっそり一人で生きてきた彼女の事を知っている人たちは、殺人などしないと思っている。偏見は、捨てて判断してください」的に最後に言う。


犯行が、難しいだろう。

偏見を止めよう。

から出た判決は、無罪。


真犯人が、誰なのか?

元恋人?と思ったけど、特に追求はなく、彼女は、元彼と生涯を共にして、先に旅立つ。


最後の落ち。

彼が、彼女の遺品整理をしていて、犯人が、持っているだろう事件の証拠品を見つける。

犯人は、彼女だった。

50年位の連れ添って、知るとは・・・。

「そう言う育て方をしたから」と言う思い込み。

「そう言う偏見の目で、見られていたから」と言う思い込み。

「目出度い日に、そんなことしないだろう」と言う思い込み。

「1時間じゃ無理だろう」と言う思い込み。


彼女自身は、自分が、犯人なのだから、自暴自棄の様な言動は、偏見を逆手に取って利用したのか?

判決が、有罪になったとしても、実際にやったのが、自分なのだから、賭けをして、無罪に出来れば勝ちだと思っていたのか?


彼が、必ず遺品整理をすると分かっていて、見つかるように隠していたとしたなら、一度、裏切った彼への復讐?抵抗?だったのかもしれない。

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過去に「1ヶ月後の独立記念日に帰ってくるから、一緒に花火を見よう」と約束して大学入学で、街へ行ったのに、卒業するまで一度も彼女の所へ行かなかった。