●乗馬体験
有希と佳代がそれぞれ馬に乗って波打ち際を歩く。2人以外に大学生のグループもいる。浩介は離れた場所で小鉄を連れている。
●直売センター
昨日とは違う場所。買い物してる3人。
●直売センター・駐車場
夕立。3人が走って車に向かう。留守番していた小鉄がハイテンションで迎える。
●海岸通り
激しい雨のなか走ってくる浩介の車。
●車内
有希「シートの倒し方で延々議論してんの。倒れるものなんだから座った人に倒す権利あるとか。倒すにしても後ろの人に一声かけるのが礼儀とか。それがないとムカつくとか。一声かけたら嫌とは言えないし気をつかわせるの悪いから黙ってゆっくり倒すとか。半分までは黙って倒してもいいとか。新幹線と飛行機の席じゃ違うとか。それで30分。もうしょーもなって。どうでもいいわって」
浩介「テレビのバラエティなんてそんなもんだろ。どうでもいいことネタにしてんのよ」
有希「話題づくり?」
浩介「それにまんまとハマってんじゃん、今もこうして」
有希「あぁ、確かに」
浩介「そもそもどうでもいいネタだからね。それにコメントしてもしょーもなってなる。芸能人はつらいね」
有希「てか倒せる座席なんてつくるから悪いんじゃん。そんな席つくったら揉めるに決まってんじゃん」
浩介「あぁ、なるほど」
有希「そこまで見越してつくってないわけよね」
浩介「たぶんあれだな、これいい、ナイスアイデアって自画自賛で発想とまっちゃったんだな」