語源を調べる 「味方」 | あるプログラマーの頭の中

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たまに日々思ったことを書いたりもします。

「味方」とは、


「自分のと同じグループに属する人」とか、


「自分の考え・意見を支持する人」とかという意味の言葉である。


しかし、なぜ「味」という漢字を使うのだろう?





調べました。


【味方の語源・由来】
本来、「みかた」は天皇の側を意味した語で、
そこから天皇の軍勢や調停の軍隊の意味が生じ、
さらに対立する一方の側を言うようになった。
「味方」「身方」は共に当て字で、
「味」や「身内」といった意味は含まれない。
みかたの「み」は敬意を表す接頭語「み(御)」、
古くは「御方」と表記されていた。
(出典:語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/mi/mikata.html




ふむふむ、昔は「御方」と書いていたそうですね。


しかし今では「御方」と書くと、


「おかた」と読み、「他人を表す敬称」を表す言葉となります。(雅語としての意味は割愛)


二重の意味をもつことを避けるため、「み」には「味」を充てたのかもしれません。


あるいは、戦後の政策で、「天皇」という意味をもつ言葉をことさらに避けたのかもしれません。



その辺は想像でしかないのですが、とにかく他の字を「み」に充てようとしたわけです。


でも、なぜそれが「味」なのでしょうか。


そこで、同じような意味で使われている「味」という文字が使われている、


「一味」(唐辛子ではない)についても語源を調べました。



【一味の語源・由来】
一味は仏教語で、時・所・人によって多様であるが、
大海の味がどこでも同じであるように、本旨は同一で
平等無差別であるといった教えであった。
その意味から、一味は心を同じくして協力する意味や
同志の意味となり、いつしか悪事を企む仲間の意味で
用いられるようになった。
(出典:語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/i/ichimi.html




海の味がどこでも同じであることから「一味」という仏教語が生まれたそうです。


「味方」と「一味」の関連性については調べきれませんでした。


なので、ここからは私の推測となりますが、


どうやら「一味」の「味」を、「みかた」の「み」に充てたようです。



「海の味」から、「同じであること」を「味」で表すという発想はなかなか面白いですね。